
GPU の縦置きマウント、通称バーティカルマウントは、グラフィックボードを通常のアプローチである「水平設置」ではなく、「垂直設置」する構成のことです。従来の PC ケース設計では、グラボスロット(PCIe スロット)が Motherboard の下部にあり、そこからグラフィックボードがケースの奥へ突き出るように取り付けられていました。しかし、近年の PC 建築において、ケース内部をより美しく見せる「ドレスアップ」や、大型 GPU の物理的な強度確保のために、この垂直設置が急速に普及しています。これは単なる見た目の変更にとどまらず、GPU の設計思想そのものにも変化をもたらした重要なトピックです。
2026 年現在では、GeForce RTX 50 シリーズや Radeon RX 8000 シリーズなどの最新ハイエンド GPU が主流となり、これらの製品は物理的なサイズと重量がさらに増大しています。そのため、従来の横置きマウントでは GPU の重みによる「サグ(たわみ)」が発生しやすく、PCIe スロットへの負荷やコネクタの接触不良を引き起こすリスクが高まっています。これに対処する手段として、GPU 本体を回転させて垂直に固定する方式が標準的なオプションとなりつつあります。また、ケースメーカー側も O11 Dynamic シリーズのようなメッシュパネルを採用したケースで、初期状態から GPU 縦置きマウントキットが同梱されるなど、設計段階で考慮されるようになりました。
この構成を実現するために不可欠な部品が「PCIe ライザーケーブル」です。通常、PC の内部では Motherboard と GPU は直接的に接続されていますが、縦置きにする場合、Motherboard のスロットからケースの側面や上部を通って GPU に信号を送るための延長ケーブルが必要になります。このライザーケーブルは単なる延長線ではなく、高速なデータ通信である PCIe 5.0 または 6.0 の規格に対応した高品質なものが必要なため、単体の購入を検討するユーザーにとって重要な選択を迫られます。今回は、2026 年時点の最新事情を踏まえ、縦置きマウントのメリット・デメリットからケーブル選び、設置手順までを詳細に解説します。
[画像:GPU 縦置きの基本構造図とライザーケーブルの接続イメージ]
GPU 縦置きマウントにおける最大の利点は、何と言っても「グラフィックボードの前面デザインが視認可能になる」点です。多くのハイエンド GPU は、ファンやヒートシンクだけでなく、LED ライティングや特殊なメタリック加工を施した前面パネルを持っています。横置きの状態ではケースの側面ガラス越しに見ることはできても、PC 内部からの光が反射してしまい、鮮明にデザインを楽しむのが難しい場合があります。縦置きにすることで、GPU の前面がケースの前面パネル(またはサイドパネル)と平行になるため、外部からクリアな視認が可能になります。特に、2026 年現在では「RGB ライティングを演出」することが PC 建築の重要な要素となっており、ライフル照明やカスタム LED が縦置きによって最大限に活きるのです。
二つ目の大きなメリットは、「GPU のサグ防止と物理的な安定性向上」です。GeForce RTX 4090 や RTX 5090 といった巨大な GPU は、重量が 1.5 キログラムを超えることもあり、長期間横置きで固定し続けると、PCIe スロットの下部に負荷がかかり続けます。これにより、スロットの破損や GPU の PCB 自体がたわんで接触不良を起こすリスクがあります。縦置きの場合は、ケース付属の専用ブラケットやマウントキットによって GPU の背面をケースパネルに固定するため、重力によるたわみを完全に防ぐことができます。これにより、物理的な耐久性が高まり、特に頻繁な移動や輸送を伴う環境でも安心して使用できる点も評価されています。
三つ目のメリットは、「エアフローの最適化」です。ケース内部の熱気は上昇する性質があるため、GPU を垂直にすることでファンが空気の流れに対して効率的に働く場合があります。ただしこれはケース設計に依存しますが、一部のケースでは GPU の排気が直接上部のファンの方向へ向くように配線されており、排気効率を高めることが可能です。また、横置きマウントの場合、GPU の背面が Motherboard 側に密着して空気の通り道が塞がれることがありますが、縦置きの場合はケース内部の奥行き空間を有効に使えるため、他のコンポーネントへの風通しが改善される可能性もあります。
[画像:RGB ライティングが鮮明に見える縦置き GPU の前面写真] [画像:サグ防止により PCIe スロットへの負荷が少ない状態の説明図]
一方で、GPU 縦置きマウントには明確なデメリットやリスクが存在します。最も懸念されるのが「排気効率の低下による温度上昇」です。一般的な PC ケースでは、上方向へ空気が抜ける構造になっていますが、GPU を横置きのままにすると、ファンがケースの上ファンの風を直接受けずに排気できます。しかし縦置きの場合、GPU の排気がケース内部から排出される前に他のコンポーネントと干渉したり、空気の流れが乱れたりする可能性があります。実際のベンチマークテストでは、縦置きマウントによる温度上昇は平均 3℃〜5℃程度発生すると報告されています。これは冷却性能の限界に近い状態で動作している場合や、ケース通気性が悪い場合に顕著になるため、事前に十分な対策が必要です。
信号伝送におけるリスクも軽視できません。PCIe ライザーケーブルは物理的な延長線ですが、電気的に完全な接続を保証するものではありません。特に PCIe 5.0 や次世代の PCIe 6.0 を使用する環境では、ケーブル内の信号減衰やノイズの影響を受けやすくなります。安価なライザーケーブルを使用すると、GPU が正常に認識されない、あるいは動作中にディスプレイ出力が切れる「バグ」が発生する可能性があります。2026 年現在では PCIe 5.0 対応のケーブルも普及していますが、信号安定性を確保するためには、高品質なシールド加工や内部配線(AWG の太さ)にこだわった製品を選ぶ必要があります。
また、12VHPWR コネクタの問題も縦置きにおいて深刻化する可能性があります。最新 GPU では電源供給が 12VHPWR コネクタを使用していますが、横置きの状態では重力によりコネクタが下向きになるため、ケーブルの重量がコネクタ部分に直接掛かります。縦置きの場合はコネクタが横を向くか上を向く形になりますが、この際もケーブルのたわみによる接触不良リスクは残ります。特に、コネクタ内部のピンと GPU のスロット間の隙間から金属片が飛び出し、発熱や火災の原因となる「12VHPWR 溶接問題」は、設置時の固定方法によって影響を受けます。縦置きにする場合は、ケーブルをケースパネルに結束バンドなどでしっかりと固定し、コネクタへの負荷を軽減する必要があります。
[画像:ライザーケーブル接続部で発熱したコネクタのリスクを示すイメージ] [画像:信号伝送不良による画面切り替えエラーのスクリーンショット例]
GPU 縦置きマウントを実現するために、ライザーケーブルの選択は最も重要な工程の一つです。まず確認すべきは「PCIe バージョン」への対応です。2026 年現在、主流なのは PCIe 4.0 と PCIe 5.0 です。PCIe 4.0 は RTX 30 シリーズや一部の RTX 40 シリーズで十分な性能を発揮しますが、RTX 5090 のような超高性能 GPU では帯域幅の限界を感じる場合があります。PCIe 5.0 対応ケーブルは信号伝送速度が理論上 2 倍になるため、将来的な拡張性を考慮するなら PCIe 5.0 への投資をお勧めします。ただし、PCIe 5.0 対応ライザーケーブルは一般的な 4.0 対応品に比べて価格が高額になり、ケーブルの太さや重量も増加するため、ケース内での配線スペースを確保する必要があります。
次に重要なのは「ケーブルの長さ」です。縦置きマウントには通常、16cm〜32cm のライザーケーブルが使用されます。これは Motherboard の PCIe スロットから GPU までの距離によって異なりますが、短すぎると GPU がスロットに届かず取り付けられず、長すぎるとケース内で余って配線が邪魔になります。一般的な ATX ケースでは 16cm や 20cm のライザーケーブルが標準サイズですが、大型の E-ATX ケースやサイドパネルが奥にあるモデルでは、32cm 以上のロングライザーが必要になることもあります。購入前に、使用予定のケースと Motherboard の距離を測定するか、メーカー公式の推奨リストを確認することが必須です。
さらに、「コネクタ形状」の確認も忘れられません。近年は GPU の電源供給に「12VHPWR(または 12+4 PIN)」を使用する機種が増えています。縦置きマウント用のライザーケーブルには、GPU の PCIe 信号線のみを送るもの(PCIe x16 ライザー)と、電源も一緒に送るもの(12VHPWR ライザー)の 2 種類があります。多くのケースでは GPU に直接電源を繋ぐため、信号用ライザーのみで十分ですが、一部のコンパクトなケースや特殊な構成では「12VHPWR 対応の縦置きマウントケーブル」が必要になります。この場合、ケーブルの形状が GPU の背面コネクタと一致しているか確認し、無理に接続しようとすると破損させるリスクがあるため注意が必要です。
[画像:PCIe 4.0 と PCIe 5.0 ライザーケーブルの外観比較] [画像:12VHPWR コネクタ対応ライザーケーブルの形状図]
なぜ高価なライザーケーブルが必要なのかというと、それは「シールド品質」に起因するノイズ対策のためです。PCIe ライザーケーブルは内部で高速電気信号を伝送するため、外部からの電磁波干渉(EMI)やケーブル自体から発せられるノイズが周囲のコンポーネントに影響を与える可能性があります。特に、無線 LAN や Bluetooth を搭載した Motherboard がある場合、安価なライザーケーブルを使用すると通信速度が不安定になったり、音響機器にヒューンというノイズ音が混入したりするケースがあります。高品質なライザーケーブルは、外部シールドとして銅箔やメッシュを施し、信号線周囲の導体を適切に接地することで、このノイズを効果的に遮蔽しています。
また、シールド加工の良し悪しは「温度上昇」にも影響します。PCIe 5.0 のような高周波数帯域では、ケーブル内部の抵抗による発熱が無視できません。安価な製品では絶縁体の品質が低く、発熱した熱が外部に逃げにくいため、ケーブル自体が熱くなりすぎて GPU のコネクタ部分に影響を与えるリスクがあります。信頼性の高いライザーケーブルは、耐熱性の高い素材を使用し、かつシールド構造によって熱を分散させる設計になっています。特に 2026 年現在では PCIe 5.0 対応品の発熱対策が強化されており、内部にフェライトビーズやコンデンサーを搭載して信号の安定化と発熱抑制を図っている製品が主流です。
さらに、シールド品質は「接触抵抗」にも関係しています。PCIe ライザーケーブルのコネクタ部分は金属製ですが、劣化した金メッキ層や接触不良により、接触抵抗が増加します。これにより電圧降下が起こり、GPU への供給電力が不安定になる可能性があります。高価なライダーケーブルでは、コネクタ部分に厚い金メッキを施し、さらにねじ止め構造を採用して物理的な接触を強化しています。これは縦置きマウントにおいて特に重要で、重力や振動によりコネクタが緩むリスクがあるため、信頼性の高い固定機構を持つ製品を選ぶべきです。
[画像:高品質ライザーケーブルのシールド断面図と内部構造] [画像:ノイズによる無線通信エラーが発生する環境のイメージ図]
GPU 縦置きマウントに対応した PC ケースは、2026 年現在では非常に多く存在します。しかし、すべてのケースが同等に優れているわけではなく、マウントキットの付属状況やライザーケーブルの長さなどが異なります。ここでは主要メーカーから 2026 年時点で人気のあるモデルを比較し、選び方の参考となるリストを作成しました。Lian Li の O11 シリーズは縦置きマウントの代名詞的存在であり、Fractal Design や NZXT も独自の設計を採用しています。各ケースの特徴を理解し、自身の PC 構成に最適なモデルを選ぶことが重要です。
| ケース名称 | マウント方式 | 同梱ライザー長さ | 対応 PCIe バージョン | 価格帯(2026 年) | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| Lian Li O11 EVO XL | 専用ブラケット | 30cm (別売) | PCIe 5.0 対応可能 | 高価 | 最大規模の縦置きスペース、拡張性抜群 |
| Fractal Design Meshify 2 | 交換パネル | 27cm (別売) | PCIe 4.0/5.0 対応 | 中〜高価 | メッシュ前面で通気性良好、静音性重視 |
| NZXT H9 Flow | ブラケット付属 | 32cm (同梱) | PCIe 5.0 対応 | 高価 | 自動排気ファン搭載、ケーブル管理優位 |
| Lian Li O11 Dynamic V2 | ライザー別売 | 26cm (別売) | PCIe 4.0/5.0 対応 | 中〜高価 | コストパフォーマンスに優れた定番モデル |
| Corsair Crystal 700D | ブラケット付属 | 30cm (同梱) | PCIe 5.0 対応 | 高価 | デザイン性重視、ガラスパネル面積大 |
この表からも分かるように、ケースによってマウントキットの同梱状況が異なります。Lian Li の O11 EVO XL や NZXT H9 Flow のような上位モデルでは、縦置きマウントに必要なブラケットやライザーケーブルが標準で同梱されているため、追加購入の手間が省けます。一方、コストパフォーマンスを重視するユーザーには、O11 Dynamic V2 などの人気モデルが挙げられますが、この場合は別途ライザーケーブルを購入する必要があります。また、Fractal Design の Meshify シリーズは通気性を最優先しており、縦置きマウントによる温度上昇リスクを最小限に抑える設計になっています。
[画像:Lian Li O11 EVO XL の内部構造と GPU 縦置きの配置図] [画像:NZXT H9 Flow の背面パネルとライザーケーブル収納スペース]
すでに PC ケースを購入しているが、GPU 縦置きマウントに対応していない場合でも、後付けのブラケットを使用することで実現可能です。市販されている汎用 GPU 縦置きマウントキットには、Motherboard の PCIe スロット周辺に固定するタイプや、ケース内部のスペースを活用して固定するタイプがあります。最も一般的なのは、Motherboard に取り付けられた PCIe スロット付近にあるネジ穴を利用し、GPU を垂直に支えるブラケットです。これを使用する際は、Case の底板や Motherboard 基板との干渉がないよう、スタンドオフの高さを調整する必要があります。
設置手順としては、まず GPU を取り外し、ケース内部の清掃を徹底します。次に、後付けブラケットを Motherboard の PCIe スロット付近にネジ止めします。この際、Motherboard の基板が変形しないよう、適切なトルクで固定することが重要です。また、GPU とブラケットの間にゴムパッドやスペーサーを挟むことで、振動伝播を抑制し、ノイズを軽減できます。特に、高価な GPU を使用している場合、振動による接触不良リスクが高まるため、緩衝材の使用は必須と言えます。
さらに注意すべき点は、「12VHPWR コネクタの位置確保」です。後付けブラケットを使用する場合、ケース内のスペースが限られることが多く、GPU の電源ケーブルが曲がりすぎてしまう可能性があります。この場合、コネクタ部分に過度なストレスがかかるため、必ずケーブルを結束バンドなどで固定し、自然なカーブを保つように配線を行います。また、 Motherboard に垂直マウント用のネジ穴がない場合は、ケースのメタルパネルにドリルで穴を開けるなどの加工が必要になることもありますが、これは保証対象外となるリスクがあるため、慎重に行う必要があります。
[画像:後付けブラケットを使用して GPU を固定する状態の写真] [画像:スタンドオフとゴムパッドを使用した緩衝対策の拡大図]
GPU 縦置きマウントを実現するための具体的な設置手順を、初心者でも迷わないよう詳細に解説します。まず、作業開始前に必ず PC の電源を切り、AC コードを抜きます。また、静電気防止ブレスレットを装着するか、金属製の部分に触れて体に溜まった電気を放電させることが重要です。GPU は高価な電子機器であり、静電気による破壊は保証対象外となる可能性があるため、安全対策を徹底してください。
[画像:ライザーケーブルのコネクタ挿入手順を示す拡大図] [画像:結束バンドでケーブル固定する状態の写真]
先述した通り、GPU 縦置きマウントでは熱がこもりやすいというデメリットがあります。しかし、これはケース設計や冷却ファンの設定次第で改善が可能です。具体的なベンチマークテストデータを見ると、アイドル時での温度変化は 1℃未満ですが、負荷の高いゲームプレイやレンダリング作業時は、平均 3℃〜5℃の上昇が見られます。この温度差は、GPU のコア温度や VRAM 温度に比例して現れます。2026 年現在の GPU は熱設計電力(TDP)が非常に高く、RTX 5090 では 450W を超える場合もあるため、冷却効率の低下は無視できません。
温度上昇を防ぐための対策として、「ファンカーブの調整」が有効です。縦置きマウントに切り替えた後は、ケース内の空気が循環しにくくなるため、GPU のファン回転数を若干上げることが推奨されます。多くの Motherboard や GPU 制御ソフト(MSI Afterburner など)で Fan Curve を設定でき、温度が上がった際に自動的に回転数が上がるように調整できます。また、ケース上部の排気ファンを強化することで、GPU から排出された熱気を効率よく外部へ逃がすことができます。
さらに、「CPU と Motherboard のエアフロー」にも影響します。GPU が垂直に配置されることで、ケース内部の空間利用が変わり、CPU クーラーへの風通しが悪化する可能性があります。この場合、CPU クーラーのファン回転数を調整するか、ケース前面の吸入ファンを増設することで、全体としての冷却効率を維持できます。特に夏場など外気温が高い時期は、縦置きマウントによる温度上昇リスクが高まるため、PC の設置場所の風通しや室温管理にも注意を払う必要があります。
[画像:Fan Curve 調整画面の設定例と温度グラフ] [画像:ケース上部ファンの強化による排気効率向上図]
2026 年現在、市場に出回っている高品質なライザーケーブルの中から特におすすめできる製品をいくつか紹介します。まず挙げるのは「Linkup」の PCIe 5.0 ライザーケーブルです。この製品は、カスタムメイドのデザインと高い信頼性で知られており、特に信号伝送の安定性に優れています。内部配線には高純度の銅を使用し、シールド層も厚めに施されているため、ノイズの影響を受けにくいです。また、コネクタ部分は金メッキ加工が施されており、経年劣化による接触不良を防ぐ設計になっています。価格帯は高めですが、RTX 5090 のような高価な GPU を使用するユーザーにはコストパフォーマンスに優れた選択肢です。
次に「CableMod」のライザーケーブルシリーズも注目すべき製品です。このメーカーはケーブル管理用品で非常に人気があり、その品質の高さは定評があります。CableMod のライザーケーブルは、柔軟性が非常に高く、ケース内の配線スペースが狭い環境でも扱いやすいのが特徴です。また、カラーバリエーションが豊富であり、PC 全体のカラーリングに合わせたカスタマイズが可能です。ただし、PCIe 5.0 対応品の場合、価格が高騰している傾向があるため、予算に合わせて適切なバージョンを選ぶ必要があります。
その他にも「Phanteks」や「Lian Li」純正のライザーケーブルも信頼性が高いです。特に Phanteks の製品は、ケースとの相性が良く、同梱されている場合が多いです。また、「CableMod」や「Linkup」以外のメーカーでも、PCIe 5.0 対応品が登場しており、価格競争が激化しているため、価格と性能のバランスで選ぶことが重要です。購入時には必ず PCIe バージョンの確認を行い、自分の Motherboard と GPU の仕様に合わせて選択してください。
[画像:Linkup ライザーケーブルのパッケージと外観写真] [画像:CableMod ライザーケーブルのカスタムカラーバリエーション例]
GPU 縦置きマウントを設置した際に発生する可能性のあるトラブルと、その解決策について解説します。最も多いのが「GPU が認識されない」という問題です。これは BIOS の設定が正しくないか、ライザーケーブルの接触不良が原因であるケースが多いです。まず確認すべきは「Above 4G Decoding」の設定です。この機能が OFF になっている場合、PCIe ライザーケーブルを使用した GPU が正常に初期化されないことがあります。BIOS メニュー内の「Peripherals」や「Chipset」設定で、Above 4G Decoding を ENABLE に切り替えることで解決することがあります。
次に、「12VHPWR コネクタの接触不良」による起動エラーです。縦置きマウントではコネクタへの負荷が変化するため、接続部分が緩んでしまう可能性があります。この場合、GPU が再起動を繰り返したり、電源が入らなくなったりします。解決策としては、一度 GPU とライザーケーブルのコネクタを外し、再度しっかり挿入し直すことです。特に 12VHPWR コネクタの場合は、完全にロックレバーが閉じるまで押さえ込むことが重要です。また、コネクタ部分に異物や汚れが付着している場合も接触不良の原因となるため、綿棒などで綺麗に清掃してください。
さらに、「ライザーケーブルの温度上昇による保護機能発動」の問題もあります。高価なライザーケーブルでも、長期間の高負荷使用で熱がこもりすぎると、GPU が安全のために動作を停止する場合があります。この場合、ケース内の通気性を改善し、ファンカーブを見直す必要があります。また、ライザーケーブル自体の品質が低い場合は、交換を検討しましょう。特に安価な非対応品を使用している場合は、PCIe 5.0 のデータ伝送速度が下がるだけでなく、発熱リスクも高まるため、高品質な製品への交換をお勧めします。
[画像:BIOS の Above 4G Decoding 設定画面のスクリーンショット] [画像:12VHPWR コネクタの正しい挿入状態とロックレバー]
GPU の縦置きマウントは、見た目や物理的な安定性を大きく向上させる素晴らしい構成ですが、熱対策やケーブル選びには細心の注意が必要です。本記事で解説した内容を基に、縦置きマウントを成功させるために以下のポイントを必ず確認してください。
縦置きマウントは PC 建築の一部であり、単なる飾りではありません。最新の GPU とケースを組み合わせることで、PC の性能と美観を最大化できますが、そのためには適切な知識と準備が必要です。各パーツの仕様を正確に把握し、安全かつ高品質な環境で PC を稼働させましょう。
[画像:GPU 縦置きマウント成功後の美しい PC インテリア全体写真]

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