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2026 年、PC パーツ市場は成熟期を迎えつつも、カスタムキーボード分野における「完全な自分好みな入力デバイス」への需要は依然として高まっています。特にテンキー(Numpad)領域において、標準的なオフィス用キーボードでは得られない精密さや、長時間の数字入力における疲労軽減を目的とした自作ニーズが急増しています。市販品には存在しない独自の配列や、特定の用途に最適化された物理的レイアウトを実現するためには、PCB(プリント基板)設計から始まり、基板発注、ケース製作、そして最終的なファームウェア設定に至るまで、すべての工程を自らの手で行う必要があります。このガイドでは、2026 年最新の技術動向を反映し、初心者から中級者向けにメカニカルテンキー自作の完全なフローを解説します。
本記事は単なる製品紹介ではなく、基板設計ソフト KiCad 8.0 の活用方法や、マイコン選定の技術的根拠、はんだ付けの実践的なコツまでを含んでいます。2026 年時点で主流となっている RP2040 や ATmega32U4 などの特徴を比較し、コストパフォーマンスと機能性のバランスを最適化します。また、Krytox 205g0 などの最新潤滑材や、Durock V2 スタビライザーの選定理由など、音質や打鍵感に直結する要素にも深く触れます。最終的に、単なる部品寄せ集めではなく、品質管理された高機能テンキーを完成させるための知識とスキルを提供します。
2025 年から 2026 年にかけて、カスタムキーボード業界は「個別最適化」から「システム最適化」へと段階を変えています。かつては基板設計が一部のエンジニアに限定されていた領域でしたが、現在は KiCad の学習曲線が緩やかになり、多くの DIY エンタープライザーが基板設計を可能としています。特にテンキーのような小型かつ高頻度の回路において、市販品では対応しきれない「特定の数字キーの配列変更」や「ファンクションキーとしての転用」などの要求に応える手段として、自作は不可欠なものとなっています。2026 年のトレンドとしては、無線化(ZMK)への対応と、有線接続の安定性向上が並行して進んでいます。
技術的な観点からは、USB-C コネクタの標準化と、それに伴う CC1/CC2 ピン管理の複雑さが課題となっています。従来の USB Type-A から完全に移行した 2026 年現在、基板設計段階で USB-C の物理的寸法だけでなく、ファームウェア側での PD(Power Delivery)制御やデータ転送プロトコルの整合性を確保する必要があります。また、スイッチ側の技術進化も顕著で、Cherry MX2A や Gateron G Pro 3.0 といった最新モデルは、従来のメカニカルスイッチとは異なる軸芯構造を採用し、作動点の微調整が容易になっています。これらを基板設計に組み込むためには、SWP(Signal Wire Path)の最適化や、ダイオードマトリクスの配置ロジックを深く理解する必要があります。
さらに、2026 年時点でのファームウェア環境は、QMK と KMK-Python の二大巨頭に加え、ZMK の無線対応が一般化しています。これらは単なる配線定義の記述ではなく、マクロ機能や RGB ライトコントロール、さらには Bluetooth 接続時の自動再接続ロジックまでをコードレベルで制御可能にしました。自作テンキーにおいて重要なのは、ハードウェアとしての堅牢性だけでなく、ソフトウェア側での柔軟性です。例えば、Excel の数式入力用としてテンキーの数字キーをシフトキー兼用に割り当てるような高度なマッピングも、2026 年のファームウェア環境では容易に実装可能です。これらの要素が揃ってこそ、真の意味で「自作」としての価値が発揮されます。
まず着手すべきは基板設計です。2026 年現在、業界標準となっている KiCad 8.0 を用いて、テンキー専用の PCB ライティングを行います。PCB 設計の最初のステップとして、回路図(Schematic)を作成します。ここでは、テンキーに搭載されるスイッチとマイコンとの接続ロジックを定義します。最も重要な要素はダイオードマトリクスです。キーボード入力において、複数のキーが同時に押された際に発生する「ゴーストキーマップ」を防ぐために、各列ごとにダイオードを挿入する必要があります。KiCad 8.0 のライブラリ管理機能を活用し、標準的な SMD ダイオード(SOD-123F パッケージ)の部品リストを作成して配置します。
マイコンの選定は、プロジェクトの規模と予算、そして必要な機能によって決定されます。2026 年時点で最も人気のある選択肢は RP2040 と ATmega32U4 です。RP2040 は ARM Cortex-M0+ コアを搭載し、USB Native のサポートが容易なため、ファームウェアの書き込みや通信速度において優れています。一方、ATmega32U4 は従来の Arduino 互換性が高く、QMK firmware の対応範囲が広いため、安定性を重視するユーザーに推奨されます。RP2040 を選定する場合、基板サイズは 38mm x 67mm 程度で設計し、USB Type-C コネクタと USB タイプ B コネクタの両方に対応できるピン配置を考慮する必要があります。ATmega32U4 の場合は、16MHz クロック周波数を使用する際の外部水晶共振器の設置スペースも確保します。
基板設計において注意すべき点は、配線幅(Trace Width)とスループット孔(Via)の配置です。テンキーは高密度にスイッチを配置するため、信号線の混雑が避けられません。KiCad 8.0 の DRC(Design Rule Check)機能を用いて、最小配線幅を 6mil に設定し、5mil のスループット孔の使用を確認します。また、USB-C コネクタのデータラインは高周波特性の影響を受けやすいため、インピーダンス整合を考慮して配線長を揃えることが重要です。具体的には、D+ と D- の配線長差を 10mm 以内、 ideally 5mm 以内に抑えます。さらに、接地層(GND Layer)を基板の裏面に全面敷設することで、ノイズ耐性を向上させます。この設計プロセスを通じて、2026 年の標準規格に準拠した高品質な基板を完成させます。
| マイコン | コア | クロック速度 | USB Native | メモリ容量 | 推奨用途 |
|---|---|---|---|---|---|
| RP2040 | ARM Cortex-M0+ | 133 MHz | はい (USB1.1) | 264KB SRAM | 高速応答、無線対応、高機能 |
| ATmega32U4 | AVR (8-bit) | 16 MHz | はい (Native) | 256KB Flash | QMK 互換性、安定性重視 |
| ESP32-C3 | RISC-V | 160 MHz | あり | 384KB SRAM | 無線 (Bluetooth/Wi-Fi) 優先 |
| ATmega328P | AVR (8-bit) | 16 MHz | なし (USB-UART) | 32KB Flash | コスト最優先、簡易用途 |
基板設計が完了したら、次は実際の製造業者への発注です。2026 年現在、主要なサービス提供者である JLCPCB と PCBWay は、コストパフォーマンスと納期において大きな違いがあります。JLCPCB は中国の Shenzhen に本拠を置く企業で、5 枚セットでの価格が非常に手頃なため、初心者の実験用やプロトタイプ制作に適しています。例えば、標準的な 2 層基板(FR-4)の場合、基板サイズが A4 サイズ以内であれば 5 枚で約$5〜$15程度で購入可能です。PCBWay も同様に高品質ですが、小ロット生産におけるカスタムサポートや特殊な材料への対応において優れており、アルミ基板やハード基板が必要な場合に推奨されます。
発注時の重要なパラメータとして、基板厚さ(Board Thickness)と表面処理(Surface Finish)があります。2026 年の標準仕様では、基板厚さは 1.6mm を使用するのが一般的ですが、ケースとの干渉を避けるため、1.0mm や 1.2mm に指定することも可能です。表面処理については、はんだ付けの容易さと酸化防止の観点から ENIG(金めっき)が推奨されます。HASL(ハンディル・スズメッキ)よりもコストは高くつきますが、SMD パッケージの配列が密なテンキー基板では、平坦性が求められます。また、シルクスクリーンの色については、白または黒を選択できますが、2026 年時点では「ダークグリーン」や「ブルー」などのカスタムカラーも標準オプションとして提供されています。
品質管理においては、V-スコアリング(V-Scoring)の指定が重要です。テンキーは通常、1 つの基板ユニットとして発注されますが、複数の基板を束ねて製造する際、切り離し用の溝が入ります。この際、基板エッジにストレスがかかるため、精密な加工が必要な場合は V スコアリングではなくレーザーカッティングを依頼する場合があります。また、2026 年現在では、PCB の厚み公差が±15% 程度許容されますが、高精度なテンキー設計では±5% を指定可能なオプションもあります。発注後の納期は通常 3〜7 日ですが、急ぎの場合は「Express Shipping」を利用することで 24 時間以内に出荷が可能です。ただし、この場合の送料は割増しになるため、予算とのバランスを考慮する必要があります。
| 項目 | JLCPCB | PCBWay |
|---|---|---|
| 5 枚セット価格 | $5〜$15 (標準) | $8〜$20 (標準) |
| 納期目安 | 3〜7 営業日 | 4〜8 営業日 |
| 特殊基板対応 | 制限あり | アルミ/フレキシブル対応可 |
| カスタムサポート | 標準メール対応 | 専門エンジニア対応可能 |
| 品質保証 | ISO9001 取得 | IPC6012 Class 3 対応可 |
ケースの設計は、基板とスイッチを保護し、かつ美観を高める重要な工程です。2026 年現在、最も一般的な設計ツールは Fusion 360 と OpenSCAD です。Fusion 360 はパラメトリック設計が可能で、複雑な形状やスナップフィット機構を作成する際に適しています。一方、OpenSCAD はスクリプトベースの設計環境であり、同じコードを修正して複数のサイズバリエーションを効率的に生成できます。テンキーの場合、PCB の寸法に合わせて、基板固定用のネジ穴(M3 ねじ)と、スイッチソケットが通る開口部の位置を正確に定義する必要があります。
2026 年時点でのケース製作方法には、3D プリントと CNC アルミ削り出しの二つが主流です。FDM 方式の 3D プリンターである Bambu Lab A1 は、高解像度印刷が可能で、PLA+ や PETG素材を使用することで強度と耐久性を確保できます。特にテンキーは指が接触する面積が大きいため、表面仕上げ(Surface Finish)が重要です。Bambu Lab A1 の場合、0.2mm ノズルと 0.25mm レイヤー高さで印刷することで、滑らかな手触りを実現します。また、PLA は環境に優しい素材ですが、高温による変形リスクがあるため、夏場や暖房の効いた室内での使用には PETG が推奨されます。
より高級な選択肢として、CNC アルミ削り出しがあります。これは 6061 アルミニウム合金を切削加工したもので、重量感と剛性が非常に高いです。コストは高くなりますが、金属特有の冷たい感触や重厚感は、2026 年のプロフェッショナルなユーザー層に支持されています。CNC で製作する場合は、基板との干渉を防ぐための内寸設計が必須であり、PCB の厚み(1.6mm)に合わせて、ケースの内側には 2mm のスペーサーを考慮します。また、アルミケースの場合、スイッチソケットの固定用にネジ穴を別途加工するか、スプリング付きのネジを使用して振動による緩みを防止する必要があります。
| 素材 | 3D プリント (PLA+) | 3D プリント (PETG) | CNC アルミ |
|---|---|---|---|
| 強度 | 中程度 | 高 | 非常に高い |
| 重量感 | 軽い | やや重い | 重厚 |
| 加工コスト | 低 (自己製作) | 低〜中 | 高 (外部委託) |
| 耐熱性 | 50°C 程度 | 70°C 程度 | 200°C 以上 |
| 表面仕上げ | レイヤー痕あり | 滑らか | ブライト/マット |
入力デバイスの心臓部となるのはスイッチです。2026 年において、メカニカルテンキーで最も推奨されるスイッチは Gateron Oil King や Durock T1 です。Gateron Oil King は、軸芯に潤滑油が注入されているため、初速から終点までスムーズな動きを誇り、打鍵音も静かです。一方、Cherry MX2A は、耐久性と安定性が特長で、特にテンキーのような高頻度入力において長期使用後のキラー感(クリック感)の維持に優れています。スイッチ選定では、作動圧力(Actuation Force)が重要な要素となります。50g 前後の重めなスイッチは長時間の使用で疲労を軽減しますが、10g 未満の軽いスイッチは高速タイピングに適しています。
スタビライザーは、テンキーの数字キーや記号キーなどの長いキーを押した際の揺れを防ぐための部品です。Durock V2 スタビライザーは、2026 年において最も信頼性の高い製品の一つとされています。従来の Kailh スタビライザーと比較して、ワイヤーの張力調整が容易で、異音(スクリュー感)が発生しにくい設計になっています。また、TX Stab は独自の構造により、軸芯の安定性が極めて高く、高耐久な環境下でも性能を維持します。スタビライザー選定時は、キーキャップのピン間距離に合わせて、ワッシャーやゴムパッキンの有無を確認する必要があります。
キーキャプの選択は、見た目の美しさと打鍵感に直結します。2026 年では Cherry Profile、SA Profile、DSA Profile が主要な選択肢です。Cherry Profile は標準的な高さで、長時間の使用に適しており、指の負担が少ないです。SA Profile は丸みを帯びた形状で、高級感を演出しますが、キーキャップの高さが高いため、テンキー配置によっては指への圧迫感が出る場合があります。DSA Profile は、すべてのキーが同じ高さになるデザインで、視覚的な統一感が生まれます。素材については、PBT キーキャップが主流となり、ABS よりも耐摩耗性が優れています。特に 2026 年では、PBT の厚みが 1.5mm に標準化され、打鍵時の感触の安定性が増しています。
| スイッチ種別 | 作動圧力 | 軸芯形状 | 特徴 | 推奨用途 |
|---|---|---|---|---|
| Gateron Oil King | ~45g | 滑り軸 | 静音、高耐久性 | オフィス/長時間 |
| Cherry MX2A | ~50g | 十字軸 | 安定性、汎用性 | 標準用途 |
| Durock T1 | ~60g | レイヤー軸 | 重め、沈み感 | 集中作業 |
| Gateron G Pro 3.0 | ~52g | 直線軸 | クリック感、レスポンス | ゲーミング/入力 |
基板設計が完了し、部品が届いたら、はんだ付けの実践に入ります。この工程では、適切な工具と技術が必要となります。まず準備するべきは、温度制御機能付きのはんだごてです。2026 年時点で推奨される温度設定は、350°C から 380°C の範囲です。低温すぎるとはんだが溶けきらず(コールドジョイント)、高温すぎると基板の銅箔や部品端子を損傷するリスクがあります。はんだ付けには、フラックス(助焊剤)の使用が必須です。Krytox 205g0 のような高品質な潤滑グリスとは異なり、フラックスは酸化膜を除去し、はんだの流れを良くするための液体またはペースト状の物質です。
テンキー基板において最も注意が必要な部品の一つがダイオードです。ダイオードには極性(アノードとカソード)があり、間違った方向に挿入すると基板が破損します。KiCad の回路図に基づき、カソード側に白線があるダイオードを配置します。はんだ付けの際は、まずアノード側のパッドに少量のはんだを塗布し、ダイオードのリード線を固定した後、もう一方のカソード側にはんだを流します。この際、はんだの量は適量であることが重要で、パッドが完全に覆われる程度が目安です。また、2026 年時点では Kailh Hot-swap Socket が主流であり、スイッチを直接基板にはんだ付けせずにソケットに挿入して使用できます。
ホットスワップソケットのはんだ付けは、ソケットのピンを基板のパッドに合わせて正確に配置し、一つずつはんだ付けします。特に USB-C コネクタやマイコン(RP2040 など)の SMD パッケージはピンの数が多く、熱暴走による破損リスクがあります。Kailh Hot-swap Socket の場合は、ソケットの裏面に固定用のスプリングがあるため、基板に圧着させる必要があります。その際、はんだごての先端をソケットのパッド全体に均一に当て、溶融したはんだがピン内側まで浸透するようにします。もしソケットの位置がずれた場合、基板を加熱して再調整する必要があるため、慎重な作業が求められます。
ハードウェアの組み立てが完了したら、次はファームウェアの設定です。2026 年現在、最も普及しているファームウェアは QMK です。QMK はオープンソースであり、コミュニティによるサポートが厚く、VIA(Virtual Interface for Application)や Remap との連携が容易です。設定を行うには、まず GitHub のリポジトリから必要なライブラリをダウンロードし、ローカル環境でビルドします。テンキーの場合、標準的な配列ではなく独自のレイアウトを持つため、keymap.c ファイルの編集が必要です。例えば、テンキーの数字キーをシフトキーとして使用するマクロ機能は、QMK の #define ディレクティブを用いて定義できます。
ZMK は無線対応に特化したファームウェアで、Bluetooth 接続時のバッテリー管理や自動再接続機能を備えています。2026 年時点では、RP2040 を使用したテンキーにおいて ZMK が標準的な選択肢の一つとなっています。設定には Web-based の Configurator が利用可能ですが、高度なカスタマイズを行う場合は Python スクリプトによる設定が必要です。例えば、Bluetooth のペアリングボタンを特定のキーに割り当てる機能や、RGB ライトのアニメーションパターンをコードで定義する際、ZMK の JSON 形式の設定ファイルを利用します。
KMK-Python は、Python のスクリプトでファームウェアを記述できる新しいアプローチです。従来の C ベースの開発に比べて、初心者でも読みやすく、修正が容易です。テンキーの特定のキーにマクロ機能を付与する際、Python のリスト構造を活用して配列を定義できます。また、VIA 対応の設定を行うには、qmk.json ファイルを作成し、各キーのコードとレイアウト情報を記述する必要があります。2026 年時点では、このファイルの生成も自動ツールがサポートしており、手動での記述は最小限で済みます。
| ファームウェア | 特徴 | 対応マイコン | 無線対応 | 設定難易度 |
|---|---|---|---|---|
| QMK | オープンソース、高機能 | RP2040, ATmega32U4 | なし (有線) | 中〜上 |
| ZMK | 無線特化、バッテリー管理 | RP2040, nRF52840 | はい | 中 |
| KMK-Python | Python スクリプト、可読性 | RP2040, ESP32 | あり | 低〜中 |
ファームウェアの書き込みが完了したら、いよいよ最終的な組み立てです。テンキーの組み立て順序は、基板にスイッチやソケットを挿入し、ケースに取り付ける流れが一般的です。まず、PCB の裏面にスタビライザー用のゴムパッキンを貼り付け、振動吸収を図ります。次に、スタビライザーを挿入し、その上にスイッチを押し込みます。この際、スイッチの軸芯がソケットに完全に収まっているかを確認する必要があります。2026 年時点では、スイッチの軸芯とソケットの隙間に潤滑油(Krytox 205g0)を塗布するプロセスが推奨されています。これにより、打鍵時の異音や摩擦音を大幅に低減できます。
ケースへの取り付けは、基板をネジで固定する際、トルク管理が重要です。M3 ネジを使用しますが、締めすぎると PCB にひびが入るリスクがあります。トルクレンチを使用して、約 0.5N·m の力で固定します。また、ケース内部に EVA フェルトやウレタンフォームを敷くことで、キーボードの打鍵音を吸収し、低音域を強調させるチューニングが可能です。2026 年時点では、これらの吸音材は標準的なアクセサリーとして販売されており、厚さ 1mm から 5mm のものから選定できます。
完成したテンキーには、最終テストを行いましょう。USB-C ケーブルを接続し、PC に認識されるか確認します。キーボードのすべてのキーが反応するかどうか、QMK Configurator を用いてチェックします。また、打鍵感の確認も重要です。各キーを押した際の反発力や、スタビライザーの揺れがないかを体感で確認します。もし問題があれば、再度ファームウェアの設定を見直すか、スイッチソケットのはんだ付け状態を確認する必要があります。最終的には、ケースのエッジをサンディングして滑らかに仕上げ、清掃作業を行って完成となります。
Q1: 基板設計で KiCad を初めて使う場合、どこから始めればいいですか? A1: まずは KiCad 8.0 のチュートリアル動画や公式ドキュメントを参照し、Schematic Capture(回路図作成)と PCB Layout(基板上配置)の基本的な操作を習得することをお勧めします。テンキーの場合、既存のテンプレートライブラリを活用することで、設計時間を短縮できます。また、初心者向けには KiCad の「Footprint Editor」機能を用いて、PCB 上の部品のパターンを確認しながら進めるのが安全です。
Q2: RP2040 と ATmega32U4、どちらを選ぶべきですか? A2: 目的によります。無線機能や高機能なマクロを重視する場合は RP2040 が適しています。一方、QMK firmware の既存のサポートが厚く、安定した動作を求める場合は ATmega32U4 がおすすめです。コストも考慮すると、RP2040 は安価でありながら高性能ですが、ATmega32U4 は互換性において優れています。
Q3: ダイオードの極性を間違えるとどうなりますか? A3: ダイオードを逆方向に挿入すると、回路がショートし、基板やマイコンが破損する可能性があります。特に USB コントローラーへの電源供給経路が影響を受けるため、はんだ付け前に必ず多角形測定器(マルチメータ)で極性を確認してください。
Q4: JLCPCB と PCBWay の違いは何ですか? A4: 両社とも高品質ですが、JLCPCB は安価な小ロット生産に強く、PCBWay は特殊基板やカスタムサポートにおいて優れています。コスト重視なら JLCPCB を、複雑な仕様や特殊素材が必要なら PCBWay を選ぶのが一般的です。
Q5: Kailh Hot-swap Socket のはんだ付けで失敗しやすい点は? A5: ソケットのピンが曲がるか、基板のパッドにはんだが十分に溶けていない場合です。はんだごての温度を適切に保ち、ソケット全体を均一に加熱することが重要です。また、ソケットを固定する際に基板が反らないよう注意してください。
Q6: グリス(Krytox 205g0)はどんな時に塗布しますか? A6: スイッチの軸芯やスタビライザーのワイヤーに塗布します。これにより、打鍵時の摩擦音が減少し、より滑らかな操作感を得られます。ただし、スイッチ本体の内部には浸透しないよう注意が必要です。
Q7: ファームウェアの設定で VIA 対応にするには? A7: QMK の Configurator を使用し、キーマップを定義した後に JSON ファイルを生成します。これにより、ソフトウェア側からリアルタイムでキー配列を変更できるようになります。RP2040 の場合、Bootloader の設定も確認する必要があります。
Q8: 3D プリントの素材は PLA+ と PETG、どちらが良いですか? A8: 耐久性と耐熱性を重視するなら PETG がおすすめです。PLA+ は安価で印刷が容易ですが、高温環境では変形する可能性があります。2026 年時点では、PETG のコストも低下しており、推奨されています。
Q9: スプリング付きのネジを使うメリットは? A9: ネジの緩みを防ぐ効果があります。テンキーは振動や衝撃を受けやすいため、スプリング付きネジを使用することで、長期間使用しても基板が固定された状態を維持できます。
Q10: 完成後のテストで不具合が見つかった場合どうしますか? A10: まず USB ケーブルの接続を確認し、ファームウェアの書き込みが正常だったか再確認します。次に、スイッチソケットのはんだ付け状態をチェックし、断線がないか確認してください。必要に応じて基板を交換するか、はんだ付けを再度行ってください。
本ガイドでは、2026 年時点におけるメカニカルテンキー自作の完全なフローを解説しました。以下に記事全体の要点をまとめます。
自作テンキーの完成は、単なる部品の集積ではありません。基板設計から最終テストまでの全工程において、技術的な知識と慎重な判断が求められます。2026 年の最新技術を駆使し、自分だけの最高の入力デバイスを手に入れることで、PC を使う際の快適さは格段に向上します。本ガイドが、皆様の手での自作プロジェクトの成功に貢献することを願っています。
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