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PCケース
【国内正規品】Keychron K13 Max QMK/VIA対応ワイヤレス・カスタムメカニカルキーボード、2.4GH/Bluetooth/有線対応、80%ナンバーパッド付、USレイアウト、RGBライト、ホットスワップ対応、ロープロファイルGateronメカニカルスイッチ、Mac Windows Linux対応 (ロープロファイルGateronメカニカル赤軸(ホットスワップ))
¥20,480GravaStar Mercury K1 Pro ゲーミングキーボード 無線 ワイヤレス 75%レイアウト テンキーレス ホットスワップ Bluetooth接続 ガスケット搭載 RGBライト アルミ製筐体 8000mAhバッテリー 音量コントロール グラバスター US配列 メカニカルキーボード Windows/Mac用 サイバーパンク
¥31,980キーボード
【国内正規品】 Keychron Q15 Max QMKワイヤレス・カスタムメカニカルキーボード、オーソリニア・レイアウト 、2.4 GHz/Bluetooth 5.1/有線接続、RGBライト、ホットスワップ対応Gateron Jupiterメカニカルスイッチ/フルアルミニウム/Mac Windows対応 (ブラック, Gateron Jupiterメカニカル赤軸(ホットスワップ))
¥43,890キーボード
【WOBKEY Rainy 75キーボード】雨音のような打鍵音 メカニカルキーボード 3WAY接続 OS互換性 ホットスワップとVIAの対応 カスタマイズ性 ガスケットデザイン アルミニウム素材使用 RGBバックライト (Pro系モデル ピンクPro)
¥22,950キーボード
【国内正規品】Keychron V3 Max TKL ワイヤレスメカニカルキーボード 日本語JISかな印字なし QMK/VIA対応・RGBバックライト・Bluetooth/2.4GHz/有線接続・87キー・ホットスワップ対応・Gateronバナナ軸・Mac/Windows/Linux互換
¥15,928メモリ
【国内正規品】Keychron K13 Max QMK/VIA ワイヤレスメカニカルキーボード JISレイアウト Bluetooth/2.4GHz/有線対応/TKL配列 テンキー統合/ホワイトバックライト/ロープロファイルGateronスイッチ/ホットスワップ非対応 Mac・Windows・Linux兼用 かな印字なし 茶軸
¥15,136メカニカルテンキーの自作方法を解説。基板設計、ケース製作、スイッチ/キーキャップ選択、QMK/VIA設定を紹介。
自作メカニカルキーボードの作り方を入門者向けに解説。キットの選び方、はんだ付け、ファームウェア(QMK/VIA)設定を紹介。
ZMK/QMKで自作キーボード。Sofle/Corne/Lily58、はんだ、ファーム書込、PC連携。
カスタムPCB設計入門。KiCad 8・JLCPCB発注フローを具体例で解説する。
自作キーボードの始め方を初心者向けに解説。キット選び、はんだ付け、ファームウェア書込み、キーマップ設定まで。
キーボードのマトリクススキャン方式の仕組みを回路レベルから解説。ゴースティング問題、Nキーロールオーバー、ダイオード実装、ポーリングレートの原理を紹介。
自作キーボードの世界において、市販品をそのまま使うことに飽き足らず、自分だけのデザインや配列を実現したいと考えるマニアは年々増加しています。2026 年の現在、PCB(プリント基板)を一から設計することは、単なる趣味の範疇を超え、電子工作における中級者へのステップとして確立されています。このガイドでは、初心者から中級者に向けて、KiCad 8.0 を用いた回路図作成から PCB レイアウト設計、そして QMK ファームウェアの書き込みまで、一連のプロセスを体系的に解説します。
市販されたキーボードと異なり、自作設計の最大の魅力は「完全なカスタマイズ性」にあります。例えば、通常の 60% サイズよりも狭く、かつ機能性を損わない 40% レイアウトや、トラックボールを統合したユニークな形状も可能です。しかし、その実現には回路図と基板設計の知識が不可欠です。本記事では、2025 年時点での標準的なツールである KiCad 8.0 の操作手順に加え、2026 年に期待される USB-C コネクタや RGB LED 制御などの実装技術についても詳しく取り上げます。単に部品を配置するだけでなく、信号の安定性や製造コストまで考慮した設計思想を身に着けることが、成功への近道となります。
本稿では具体的な製品名や数値スペックを多数用い、実践的なノウハウを提供します。例えば、マウスやキーボードで一般的に使用される RP2040 マイコンと ATmega32U4 の違いを明確にし、それぞれが持つ電力消費特性や USB 認識の挙動の違いについても言及します。また、JLCPCB や PCBWay などのファブサービスを利用した製造フローでは、ガーバーファイルの出力設定やスolder マスクの色選択など、見落としがちなコスト削減のポイントも解説します。これら一連の手順を理解することで、2026 年以降に登場する新しい基板技術にも柔軟に対応できる基礎体力を養うことができるでしょう。
自作キーボードの心臓部となるのが「キーマトリクス(Key Matrix)」という配線方式です。これは、多数のスイッチを最小限のマイコンピンで制御するための技術であり、例えば 40 個のキーを持つ 65% レイアウトでも、10 行×10 列の合計 20 ピン程度で信号を読み取ることができます。原理的には、各行に電圧(VCC)を流し、各列を検知する形となりますが、単純に線路を繋ぐだけでは「ゴースティング」と呼ばれる誤動作が発生します。これは同時押しした複数のキーの間で信号が交錯し、本来入力されないキーまで反応してしまう現象です。これを防ぐために、回路設計上不可欠な部品としてダイオードが用いられます。
ダイオードは電流を一方向にしか通さない性質を持ちます。キーボードの PCB 設計においては、スイッチと列線の間(あるいは行線との間)に配置され、信号が逆方向に戻るのを防ぎます。具体的には、スイッチの下側に接続されたアノードからカソードへ向かう向きで実装するのが基本です。2026 年現在主流の部品としては、SMD パッケージである BAT54S や 1N4148 が挙げられます。特に BAT54S はシュートキーダイオードであり、順方向電圧降下が約 0.3V と低く、信号の立ち上がりが鋭くなるため、高速なキー入力やマルチキーマットレスポンスに適しています。一方、1N4148 は一般的なスイッチングダイオードで、価格が安価ですが電圧降下は 0.7V 程度となり、微弱な電流回路ではわずかな影響が出ることがあります。
また、近年のキーボード設計においては USB-C コネクタの採用が標準化しています。USB-C 16 ピンコネクタを使用する際、VBUS(電源)と GND(接地)が両サイドに分散して配置されているため、基板レイアウト時にはこの配線幅を十分に確保する必要があります。通常、5V 電源を供給するためには最低でも 0.5A の電流耐性が必要ですが、LED やマイコンの消費電力を考慮し、2A 以上の給電能力を持つ設計が推奨されます。PCB 上の銅箔の厚さ(銅張重)も重要で、1oz(約 35μm)の銅箔であれば通常の信号配線では問題ありませんが、USB-C の VBUS 経路には 2oz を指定することで発熱を抑制し、安定した給電を実現できます。このように、単なる接続だけでなく電気的な特性を理解することが、高品質なキーボード設計の第一歩です。
| ダイオード種類 | 型番例 | フォワード電圧 (VF) | パッケージサイズ | 推奨用途 |
|---|---|---|---|---|
| シュートキーダイオード | BAT54S | 0.3V 〜 0.4V | SOT-23 | 高速レスポンス、RGB 制御用 |
| スイッチングダイオード | 1N4148 | 0.6V 〜 0.7V | DO-35/SOD-123 | コスト重視の汎用キーボード |
| シリーズ抵抗器 | 1kΩ | - | 0603/0805 | LED ドライバー用 (別途必要) |
PCB 設計ツールである KiCad は、オープンソースでありながらプロフェッショナルな機能を備えたソフトウェアです。2026 年時点でも、その安定性と拡張性は自作 PC や電子機器製作のデファクトスタンダードとなっています。まず新規プロジェクトを作成する際は、「File」メニューから「New Project」を選択し、適切なフォルダに名前を付けます。KiCad 8.0 では、プロジェクトファイル(.kicad_pro)の中に回路図ファイル(.sch)や基板レイアウトファイル(.kicad_pcb)が管理される構造になっており、ファイルを個別に管理する旧バージョンとは異なり、パスの整合性を自動的に確保します。
回路図作成においては、まず必要なコンポーネントのライブラリを呼び出すことが重要です。標準ライブラリに含まれていない Kailh Hot-swap ソケットや特定の USB-C コネクタは、手動でシンボルとフットプリントを作成するか、第三者が公開している KiCad データベースからインポートする必要があります。例えば、「Keyboard_Kicad_Lib」のようなコミュニティ製ライブラリを参照し、必要な部品のシンボルを配置していきます。各コンポーネントには「Footprint」属性として、実際の基板サイズ(例:[Kailh Box Jade の場合 16 ピン)が紐付けられており、これが PCB レイアウト時の基盤となります。配置した部品は電源ラインや信号線と接続するためにワイヤーで結ばれますが、この際、誤配線を防ぐためにも色分けして管理することが望ましいです。
完成した回路図には必ず「ERC(電気的ルールチェック)」を実行する必要があります。これは、未接続のピンや電圧レベルの不整合を検出する機能です。KiCad 8.0 の ERC ウィザードでは、「Unconnected Pin」(未接続ピン)や「No Connection」(コネクションなし)などのエラーが報告されます。特にマイコンの RESET ピンや電源入力部に警告が出た場合は、配線の抜けやショートを確認する必要があります。よくあるミスの一つとして、USB-C コネクタの CC1/CC2 ピンのプルアップ抵抗接続忘れがあり、これにより PC 側からの認識が不安定になることがあります。ERC でエラーが発生しない状態を「クリーン」と呼び、これをクリアして初めて PCB レイアウトに進むのが標準的なワークフローです。
| エラータイプ | 内容 | 修正例 |
|---|---|---|
| Unconnected Pin | ピンがワイヤーに繋がっていない | RESET ピンにプルアップ抵抗を接続 |
| No Connection | ネットリスト上の接続がない | 電源ラインの GND を繋ぎ直す |
| Voltage Conflict | 電圧レベルが競合している | マイクコン出力と入力ピンを確認 |
回路図を描き終えたら、いよいよ PCB レイアウト(基板配置)に入ります。KiCad の「PCB エディタ」を開くと、先ほど定義したフットプリントが配置されますが、まずは部品の物理的なサイズ感を確認します。Kailh Hot-swap ソケットは 16mm × 13mm 程度のサイズがあり、キーキャップが干渉しないよう基板の端から十分な余白(クリアランス)を設ける必要があります。一般的に、基板エッジと部品の外周には最低でも 1mm の余裕を持たせると安全です。また、LED を配置する場合は、マウントされたキーキャップの高さや LED の光量特性も考慮し、基板裏面に SMD レッドを配置して裏から照らす「バックライト」方式にするか、ソケット直上に配置するかでレイアウトが大きく変わります。
配線(ルーティング)を行う際は、信号の安定性を確保するために導線の幅と間隔を決める必要があります。USB-C コネクタや電源ラインのような高電流経路には、幅 0.5mm(20mil)以上の銅箔を使用し、通常のキー入力信号線には幅 0.25mm(10mil)を標準として設定します。KiCad のルールマネージャーでは「Trace Width」を設定できますが、製造業者の許容範囲内であることも確認が必要です。また、配線同士の距離(クリアランス)は、高電圧を扱う場合やノイズ対策のために 6mil〜10mil を推奨します。特に 5V 電源と信号線が近くにある場合は、誘導ノイズを防ぐためにも十分な間隔を開けるか、GND 面を挟むことが有効です。
最後に DRC(デザインルールチェック)を実行して基板設計の妥当性を確認します。これは PCB 作成前の最終的な検査工程であり、配線のショートや未接続、アンカーリングの問題を検出します。KiCad の DRC ウィザードでは、クリアランス違反や銅箔間の距離不足を警告として表示します。2026 年時点のファブサービスは精度が向上していますが、それでも基板エッジでの破損を防ぐためにも、配線をエッジギリギリまで持たせないことが重要です。また、GND(グラウンド)面を全面に敷く「グランドプレーン」設計を行うことで、ノイズ耐性を大幅に向上させることができます。ただし、USB-C コネクタの信号線が GND 面と重なる場合はビアを適切に通す必要があり、これを忘れるとインピーダンスの不整合が発生し、通信エラーの原因となります。
| 基板仕様項目 | 推奨値 (一般用途) | 推奨値 (高周波/高速) |
|---|---|---|
| 導線幅 (Trace Width) | 0.25mm (10mil) | 0.30mm〜0.40mm |
| クリアランス (Clearance) | 6mil (0.15mm) | 10mil (0.25mm) |
| 銅箔厚さ (Copper Weight) | 1oz/35um | 2oz/70um |
| ソルダーマスク色 | Green, Blue, Black | Red, Yellow, Custom |
PCB 設計において最も重要な判断の一つが「マイコン(マイクロコントローラー)」の選定です。自作キーボード界隈では、ATmega32U4、RP2040、STM32 シリーズなどが一般的に使用されます。それぞれのチップには明確な特性の違いがあり、用途やファームウェアの要件によって最適な選択が異なります。例えば、ATmega32U4 は Arduino Pro Micro などでお馴染みで、QMK フレームワークとの親和性が極めて高いですが、USB 認識に少し時間がかかる場合があります。一方、RP2040 は Raspberry Pi が開発したチップで、USBネイティブサポートが強く、起動が高速です。さらに STM32 シリーズは高性能ですが、ファームウェアのビルド設定が複雑になる傾向があります。
| マイコン名 | 使用例 | ピン数 (GPIO) | USB 対応 | 想定価格 (1 個あたり) |
|---|---|---|---|---|
| ATmega32U4 | Pro Micro | 38 個 | U-USB (Soft/Boot) | ¥200 〜 ¥500 |
| RP2040 | Raspberry Pi Pico | 26〜44 個 | USB Native Hard | ¥150 〜 ¥400 |
| STM32F103C8T6 | Blue Pill | 37 個 | USB (Soft/Boot) | ¥100 〜 ¥300 |
USB-C 回路の実装においては、CC ピン(Configuration Channel)の処理が重要です。USB-C コネクタは片側挿し込みに対応しており、PC がケーブルの向きを認識するために CC ピンにプルアップ抵抗が必要です。KiCad の回路図では、USB-C コネクタの CC1 と CC2 ピンを GND へプルダウンするか、VCC へプルアップするかを設計します。一般的なキーボード PCB では、VCC(5V)に 5.1kΩ〜5.6kΩの抵抗で接続し、VBUS の検出を行う設定が主流です。また、ATmega32U4 を使用する場合は USB データライン (D+/D-) に接続する必要がある一方、RP2040 は内部 USB モジュールを持っているため、ピンアウトを簡略化できます。
ファームウェアの側面でもマイコン選定は影響します。QMK Firmware 公式では RP2040 のサポートが強化されており、2026 年以降もその傾向は続くと予想されます。RP2040 を使用する場合は「Bootloader」の設定が必要です。RP2040-BOOTLOADER を利用することで、USB デバイスとして認識された状態でファイルシステムアクセスが可能になります。これにより、キーボード内の設定変更ファイルを USB ドライブのように扱えるため、ファームウェアの書き込みやデバッグが容易です。一方、ATmega32U4 の場合、DFU Bootloader が必要であり、これには専用ソフトウェア(dfu-programmer など)を使用する必要があります。この違いは、開発環境の構築コストに影響を与える重要な要素となります。
ハードウェア設計が完了したら、次は基板に動作する「脳」をインストールするファームウェアの設定です。QMK Firmware は、オープンソースで非常に高い拡張性を誇るファームウェアであり、キーボードの機能からマクロまで自由に変更可能です。まず QMK のリポジトリをビルド環境(Linux または Docker)に用意し、ターゲットとする PCB のフォルダを作成します。設定ファイルである config.h は、基板の配列や LED 制御、ブートローダーの種類などを定義する重要なファイルです。例えば、キーボードが 40% レイアウトの場合、そのピンの定義を MATRIX_ROWS や MATRIX_COLS に記述し、マイコンのどのピンが何行・何列に対応するかを指定します。
keymap.c ファイルは実際のキーマップ(入力レイヤー)を定義する場所です。ここには QMK の標準キー(KC_A, KC_B など)やカスタムマクロが記述されます。例えば、Fn キーを押しながら特定のキーを押すと音量調整を行うような機能を実装する場合、このファイル内の layer 1 や layer 2 の定義を変更します。また、2026 年時点では VIA Configurator を利用したウェブベースの設定変更も標準的に行われます。VIA サポートを有効にするには、config.h で #define VIAL_KEYBOARD_UID { ... } を記述し、JSON ファイルを用意する必要があります。これにより、ユーザーは PC 上でブラウザを開くだけでキーボードの機能を再定義できるようになります。
コンパイルと書き込みの手順も確立されています。QMK のコマンドラインツール(qmk toolchain)を使用して make qmk_flash を実行すると、ファームウェアがビルドされ、自動的にマイコンに書き込まれます。RP2040 の場合、USB デスクトップモードで接続されるため、マウントされたドライブへファイルをコピーするだけで書き込み完了となります。このプロセスは 2026 年現在も安定して動作しており、エラーが発生した場合はログメッセージを詳しく読むことが解決の鍵となります。例えば、「No bootloader found」というエラーが出た場合、マイコンが正常にリセットされていないか、USB コネクタの配線が異常であることを示唆しています。また、ファームウェアサイズがオーバーフローする場合は #define TAP_DANCE_ENABLE などの機能を無効にして容量を節約する必要があります。
PCB 設計ソフトウェアでの作業は、ガーバーファイルの出力で一旦完了します。KiCad の「File」メニューから「Plot」を選択し、Gerber ファイル(RS274X 形式)を生成します。この際に、Silk Screen(シルクスクリーン・文字)、Solder Mask(ソルダーマスク・防食膜)、Copper Layer(銅箔層)の各レイヤーを正しく選択することが重要です。特にシルクスクリーンは基板に印刷される文字であり、部品配置図や品番、バージョン情報などを記載します。2026 年時点では、製造業者が自動的にパネル化するケースもありますが、手動でパネルサイズを設定することも可能です。例えば、45mm × 15mm の基板を V 溝(V-groove)で分割して発注することで、製造コストを抑えつつ効率的な生産が可能になります。
JLCPCB や PCBWay などのファブサービスを利用する場合、出力したファイル群を ZIP 圧縮してアップロードします。JLCPCB では、基板の厚さ(1.0mm, 1.6mm など)、銅張重、ソルダーマスクの色を選択できます。コスト効率を考慮すると、基板厚は 1.6mm が最も安価で一般的な仕様です。ソルダーマスク色はグリーンが標準ですが、黒やブルーを選ぶことで見た目の高級感を演出できます。また、シルクスクリーンの色も白または黒から選べます。2026 年時点では、一部の業者で「薄型基板」オプションも提供されており、1.0mm の基板を選定することでキーボードの重量を大幅に減らすことが可能ですが、剛性が低下するため注意が必要です。
発注後の納期とコスト管理も重要な要素です。JLCPCB では通常、7 日間で発注から発送まで完了しますが、急ぎの場合は「Express」オプションで 3 日で受け取ることも可能です。基板の枚数が多い場合、パネル化費用が追加されるため、10 枚以上の発注ではコストメリットが生じます。また、EMS(電子部品供給)サービスを利用すると、Kailh Hot-swap ソケットや USB-C コネクタなどの部品も一緒に購入し、工場側で実装してもらうことが可能です。ただし、この場合、部品の在庫状況によって納期が延びる可能性があるため、自作 PC 製作のスケジュール管理には余裕を持って計画を立てることが推奨されます。
2026 年におけるキーボード PCB 設計の最大のトレンドは「無線化」と「スマート機能」の統合です。Bluetooth や BLE(Bluetooth Low Energy)対応の基板設計が主流となりつつあり、これにはアンテナの配置やノイズ対策の知識が必要です。PCB 上のアンテナは、通常基板エッジから数ミリ離れた場所に配置され、GND プレーンと干渉しないよう注意深く設計されます。また、2026 年時点では Hall Effect(ホール効果)センサーを組み込んだキーボードも増えています。これにより、物理的な接触なしで入力信号を取得することが可能になり、キースイッチの寿命を飛躍的に延ばすことが期待されています。
さらに、RGB LED の制御における技術的進歩も見逃せません。従来の WS2812B などのアドレス可能 LED は、配線が複雑になるため PCB レイアウトに制約を与えていました。しかし、近年は SPI データ転送による高速制御が可能になり、基板設計も簡素化されています。また、2026 年時点では「OLED ディスプレイ」を直接 PCB に埋め込むケースも増えています。これにより、キーボードの上部に小さな画面を実装し、システム情報やカスタムアニメーションを表示できるようになります。PCB 設計においては、I2C コネクタと OLED モジュールのフットプリントを用意するだけで実現可能です。
将来の展望としては、AI を利用した入力予測機能や、生体認証によるセキュリティ強化も検討されています。これらを実装するには、より高性能なマイコン(例:ESP32 シリーズ)の使用が必要となる可能性があります。しかし、その反面として電力消費の増加は避けられないため、バッテリー管理回路(Li-Po 充電 IC など)の設計スキルが必須となります。2026 年の自作 PC 界隈では、こうした複雑な機能を実装しながらも、低コストで高品質を実現する「ハイブリッド設計」が求められるでしょう。ユーザーは単にキーボードを製作するだけでなく、電子機器としての特性を理解し、最適化された設計を行うことが求められます。
Q1. KiCad 8.0 をインストールしてもエラーが出る場合はどうすればよいですか? A1. OS の互換性を確認してください。KiCad 8.0 は Windows 10/11、macOS Big Sur/Monterey、および Linux の最新バージョンで動作します。また、セキュリティソフトが KiCad のプロセスをブロックしている場合があるため、一時的に無効化して再度試行してください。
Q2. キーマトリクス回路でゴースティングが発生する原因は? A2. ダイオードの向きが逆であるか、配線にショートが発生している可能性があります。特に Kailh ソケットのカソードとアノードを間違えて実装していないか確認し、万用表で通電テストを行ってください。
Q3. USB-C コネクタが認識されない場合の原因は? A3. CC1/CC2 ピンのプルアップ抵抗(5.1kΩ)が接続されていない可能性があります。また、USB-C コネクタの SMD 実装時に半田不足で接触不良を起こしていないかも確認してください。
Q4. QMK ファームウェアをコンパイルするとエラーが出ます。
A4. config.h や rules.mk の記述に誤りがあるか、環境変数が正しく設定されていない可能性があります。GitHub 上の公式リポジトリのサンプルコードと比較して、ファイル名やパスを確認してください。
Q5. RP2040 と ATmega32U4 はどちらがおすすめですか? A5. 高速起動と USB デスクトップ機能が必要なら RP2040 が、従来の QMK 環境との親和性を重視するなら ATmega32U4 がおすすめです。コストを抑えるなら RP2040、安定性なら ATmega32U4 です。
Q6. PCB を発注する際、ソルダーマスクの色は重要ですか? A6. 機能面では影響ありませんが、見た目のデザインや耐熱性にわずかな差が出ます。黒い基板は光を反射しにくく、LED の光が綺麗に見える場合があります。コストは色によって数百円程度異なります。
Q7. USB-C コネクタの VBUS に 5V を流すと発火しますか? A7. 適切な設計を行っていれば安全です。ただし、基板の銅箔幅を十分に確保し、2oz の厚さを使うことで耐熱性を向上させます。また、過電流保護回路(FUSE)を追加することも推奨されます。
Q8. VIA Configurator が接続できない場合は?
A8. ファームウェアに VIAL サポートが有効になっているか確認してください。config.h で VIA_ENABLE = true となっているかチェックし、正しい UID が設定されているか確認してください。
Q9. PCB レイアウト時に配線幅を広げるメリットは? A9. 高電流経路での発熱抑制や、製造誤差による断線のリスク低減につながります。ただし、基板面積が増えるため、小型化したい場合は適切なバランスを取る必要があります。
Q10. JLCPCB で発注した基板が不良だった場合の対応は? A10. 初期不良であれば、製造元に連絡することでリメイクや返金に応じる場合があります。また、自作 PC 製作では数枚同時に発注し、予備を確保しておくことがリスク管理として推奨されます。
本記事では、2026 年時点でのキーボード PCB 設計の基礎から応用まで、KiCad 8.0 を中心とした具体的な手順を解説しました。以下の要点を再確認しておきましょう。
config.h と keymap.c の編集を通じて、QMK や VIA Configurator を有効化し、カスタマイズ性を高めること。これらの知識を基盤として、自分だけのキーボード設計に取り組みましょう。2026 年以降も技術は進化しますが、この基礎的な回路設計の理解力があれば、新しい基板規格や機能にも柔軟に対応できるはずです。自作 PC の楽しさをさらに掘り下げたい方にとって、PCB 設計は最もやりがいのあるステップとなるでしょう。
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