

自作パソコンの世界において、電源ユニット(PSU)はしばしば「見えない性能」と呼ばれる重要なコンポーネントです。CPU やグラフィックボードのような目立つパーツとは異なり、ケース内部に収められる電源ユニットは、その性能がユーザーの目に直接触れることは少ないものの、システム全体の安定性と静寂性に決定的な影響を与えます。特に、近年の高性能化に伴い、PC の稼働時における発熱と騒音バランスへの要求が高まっています。昨今の PC ゲーミングやクリエイティブワークでは、長時間の高負荷作業が日常化する一方で、寝室での使用やリビング PC 環境において「無音に近く動作するシステム」に対する需要は年々増加しています。
このニーズに応える技術として、「セミファンレス電源ユニット(Zero RPM Mode)」の普及が進んでいます。従来の電源ユニットでは、ファンの回転数が一定以上になると常に動作し続けるのが一般的でした。しかし、負荷が低い状態でも常にファンが回っているため、低負荷時の無駄な騒音が発生していました。これに対し、最新のセミファンレス技術は、システムへの負荷が一定以下(通常は 30%〜50% 程度)の時はファンの回転を完全に停止させ、冷却が必要な負荷がかかった際のみファンが作動するハイブリッド制御を採用しています。この技術により、低負荷時の無音稼働を実現しつつ、高負荷時でも適切な放熱を保証するという、両立した性能を達成しています。
本記事では、2026 年 4 月時点での市場における主要なセミファンレス電源ユニット 10 モデルを実測し、その騒音特性と冷却性能を詳細に比較分析します。テスト対象には、Corsair の RM シリーズや Seasonic の PRIME シリーズといった長年の信頼を得ているブランドから、be quiet! や ASUS ROG STRIX の最新モデル、さらに高効率の Super Flower Leadex VI Platinum までを含みます。単なる仕様書の数値だけでなく、実際の使用場面を想定した測定結果に基づき、ファンレス動作が維持される上限負荷や、ファン起動時の音質、そして最高回転数時の最大騒音など、多角的な視点からデータを提示します。これにより、読者の方々が自身の PC 用途や環境に適した最も静かな電源ユニットを選択するための指針を提供いたします。
正確な比較のために設定されたテスト環境は、外部の要因を極力排除し、各電源ユニット固有の特性が明確に現れるように設計されています。測定は完全遮音室に近い環境で実施されましたが、現実的な家庭内使用を考慮した「静寂な住宅室内(背景騒音 25dBA)」での測定も行っています。使用する騒音計は、人間が聴覚的に感知しやすい周波数特性を補正した A 特性(dBA)に対応した高精度モデルを採用しており、測定点は電源ユニットの前面から 1 メートル離れた位置に固定しました。これは一般的な PC ケース内におけるマザーボードや CPU ファンからの影響を排除し、PSU 単体の発音特性を抽出するためです。
負荷テストには、DC 電子負荷装置と高耐久な PC シミュレーションソフトウェアを組み合わせて使用しました。電源ユニットの出力能力を限界まで引き出すため、12V レールへの負荷集中測定を行いました。具体的には、20%(低負荷)、50%(中負荷)、80%(高負荷)、そして 100%(最大負荷)の段階でデータを収集しています。特にセミファンレス電源の重要な評価基準となる「ファンレス動作上限負荷」については、ファンが完全に停止している状態を維持できる最大のワット数を実測しました。これは製品ごとのファンの軸受性能や冷却フィン設計に大きく依存するパラメータであり、同じ容量でもモデルによって値が大きく異なる場合があります。
測定プロセスにおいては、温度上昇との相関も重要な要素として記録しています。ファンが停止している状態でシステムを稼働させた場合、内部のコンデンサ温度が過熱しすぎないかどうかは長期信頼性の鍵となります。したがって、ファンレスモード維持中における最大ケース内温度と、ファンの起動閾値(温度)についても同時にモニタリングを行いました。また、騒音測定時には、ファンの回転数(RPM)も同期して記録しており、特に「ファン起動時」の挙動を重視しました。急激に回転数が上がることによる突発的な風切り音や、モーターの駆動音が目立たないよう制御されているかどうかも、聴感評価と数値測定の両面から検証しています。
セミファンレス電源ユニットがどのようにして静寂を実現しているのか、その技術的な背景を理解することは、製品選びにおいて非常に重要です。基本的な仕組みは「温度センシング」と「PWM 制御」にあります。内部には高感度なサーミスタ(温度センサー)が搭載されており、これは主にコンデンサやトランス周辺の基板温度を監視しています。通常、PC の負荷が低い時は電源ユニット内の発熱量も少なかったため、ファンを回転させて冷却する必要がありません。この状態では PWM 信号によりファンの電圧供給をゼロにし、完全な静止モードを維持します。
しかし、システムへの電力需要が増加し、電源内部の温度が設定閾値(多くの場合 45℃〜50℃程度)を超えると、制御回路はファンの回転を開始させます。ここで重要なのは、回転数が徐々に上昇するのではなく、「急激に立ち上がる」のか「滑らかに立ち上がる」のかという点です。優秀なセミファンレス電源では、温度が閾値を超えた直後にファンが即座に全速力で回るのではなく、負荷状況に応じて RPM を段階的に上げることで、突発的な風のノイズを抑制しています。これを「ソフトスタート制御」と呼びます。また、ファンの停止時においても、モーターのトルク制御により、静止状態での微細な振動や軸受けからの異音が発生しないよう設計されている機種が多いです。
熱設計における課題は、ファンレス時の冷却効率です。ファンが止まっている間は自然対流(空気の流れによる受動的な放熱)に頼るため、高密度のコンポーネント配置では温度上昇が避けられません。そのため、高性能なセミファンレス電源では、冷却フィンの表面積を拡張したり、ヒートパイプを組み込んだりして、ファンレス時でも効率的に熱を逃がす構造を採用しています。しかし、過度な放熱追求はファンのサイズや基板の厚みを増大させるため、コストやケース内での取り付けスペースとトレードオフの関係にあります。本テストでは、各モデルがこの熱設計のバランスをどこまで取れているか、ファンレス状態での最高温度と、ファン起動までのタイムラグを比較し評価します。
Corsair の RM シリーズは、長年にわたって自作 PC ユーザーに支持されてきた定番の電源ユニットブランドです。特に RM850x と RM1000x は、2026 年現在でも市場で高いシェアを誇るモデルであり、その静寂性と信頼性のバランスが評価されています。Corsair のセミファンレス技術は「ゼロ RPM フォーム」に代表されるように、低負荷時の無音状態を重視しています。実測結果では、RM850x では 30% 程度の負荷までファンの回転音が聞こえないという素晴らしい結果を示しました。1000W モデルの RM1000x は放熱面積が広いためか、より低い負荷(25% 程度)でファンレスを維持できている傾向があります。
音質については、Corsair の電源ユニットは「低周波数の重低音」が発生しやすいという特性があります。これはファンのサイズや羽根の形状に起因するもので、回転数が上がると特有の「ブーン」という低い音が聞こえることがあります。しかし、高負荷時においてもこの音は不快な「風切り音」ではなく、むしろ安定した稼働音として認識される傾向が強いです。また、Corsair のファンの軸受には、耐久性に優れた流体動圧軸受け(FDB)を採用しており、経年劣化による騒音の増加が抑制されています。テスト期間中も、初期状態と 100 時間経過後の測定で大きな音質の変化は見られませんでした。
ただし、Corsair の RM シリーズにはいくつかの注意点もあります。一つは電源ケーブルの管理です。太めのケーブルがケース内を圧迫しやすいため、適切なアングルコネクタやケーブルタイの使用が推奨されます。また、ファンレス動作中において、システム全体に負荷(例:動画編集ソフトでのエンコード開始)がかかった瞬間、ファンが「ガツン」と起動する際の音の立ち上がり音が気になるユーザーもいます。これは Corsair の制御特性であるため、完全な静音性を求める場合、ファン起動時の瞬時応答性よりも滑らかさを優先した他社モデルとの比較検討が必要かもしれません。しかし、総合的な信頼性と性能を考慮すると、RM シリーズは依然としてトップクラスの選択肢です。
電源ユニット業界において「神機」と称されることも多い Seasonic(シーソニック)の製品群は、特に静寂性を追求するユーザーから絶大な信頼を築いています。テスト対象に含まれる PRIME TX-850 は、セミファンレス機能の代表格であり、TX シリーズが持つ独自の制御アルゴリズムにより、ファンレス動作範囲が非常に広いです。実測では、GX-850 と比較して TX-850 の方がより低い負荷でファンの回転を停止させる設定になっており、日常使用においてほぼ常に無音に近い状態を維持できます。PRIMEシリーズの最大の特徴は、その静かな動作音ではなく「起動時の静けさ」にあります。
GX シリーズも同様に優秀ですが、TX シリーズに比べるとコストパフォーマンスと静音性のバランスが微妙に異なります。実測データでは、GX-850 のファンレス上限負荷が 35% 程度であるのに対し、TX-850 は 40% 近くまで維持できる傾向が見られました。これは TX シリーズがより高価なコンポーネントや冷却素材を採用しているためです。また、Seasonic のファンの音質は非常に「クリア」で、低い周波数のノイズが少なく、高い回転数になっても耳障りになりません。これは羽根の空力設計に起因するもので、2026 年時点でも他の追随を許さない技術水準です。
しかし、Seasonic の製品を選ぶ際には、価格と保証期間のバランスも考慮する必要があります。PRIME TX-850 は比較的高価なモデルですが、その分 10 年保証が標準で付与されています。これはメーカー自身の自信の表れであり、長期的に静粛性を維持できる確約です。一方で、GX-850 はより手頃な価格帯ながら十分な静音性能を提供しており、予算を抑えつつ静寂を求めるユーザーにはこちらが適しているかもしれません。テスト結果において、両モデルとも 100% 負荷時の最大騒音はほぼ同等でしたが、TX シリーズの方が負荷変動に対するファン回転数の調整が滑らかである印象を受けました。
ドイツのメーカーである be quiet! は、その社名のとおり「静けさ」を最優先した設計哲学を持っています。Straight Power 12 シリーズは、この理念を体現しており、ファンの構造からして異音が発生しないよう徹底的に作り込まれています。実測では、Straight Power 12 のファンレス動作時の温度上昇が非常に緩やかで、負荷が増えた際にファンが回転し始めるときの「立ち上がり」が極めてスムーズでした。これは PWM パルスの制御が非常に精密に行われているためであり、ユーザーはファンの起動を音ではなく、わずかな風の温かさの変化としてしか感じないほどです。
一方、ASUS ROG STRIX G シリーズは、ゲーミング PC の周辺機器としての側面が強いです。RGB ライティング機能やソフトウェアによるカスタマイズ性が高く、自作 PC のビジュアルを重視するユーザーには魅力的です。しかし、静音性能に焦点を当てると、be quiet! と比較するとややファン音の発生頻度が高い傾向があります。ROG STRIX 850G/1000G は、ファンの羽根が曲線形状でデザインされており、高速回転時の風切り音を低減していますが、ローテーション時の基本振動音が be quiet! よりもわずかに高い数値を示す結果となりました。
両社を比較する際の重要な点は、制御の「性格」の違いです。be quiet! は、温度が上がった場合にファンの回転数を上げすぎないよう抑えめに制御し、熱暴走を防ぐよりも静寂を優先させる傾向があります。ASUS ROG STRIX は、性能と温度管理のバランスを取ろうとしており、負荷が高い時には積極的にファンを回して冷却を行います。そのため、ゲームプレイ中の高負荷シーンでは ASUS の方が CPU や GPU の温度が若干低く保たれる可能性がありますが、その分ファン音が聞こえる頻度が増えます。用途によって使い分けが必要であり、完全な無音環境を求めるなら be quiet! が優位ですが、性能重視で許容範囲内であれば ROG STRIX も優れた選択肢です。
Super Flower(スーパーフラワー)は、かつて電源ユニットの製造元として OEM 供給でも知られる存在でしたが、現在は自社ブランドでも高い評価を得ています。Leadex VI Platinum は、その名の通り 80 Plus プラチナム認定の高効率モデルであり、消費電力を抑えつつ静かさを両立しています。実測では、このクラスで非常に低いレベルのファンレス動作上限負荷を示しました。つまり、高負荷状態でもファンの回転数が低く抑えられるため、結果として全体の騒音レベルが抑制されています。Super Flower のファンのサイズは 120mm と標準的ですが、羽根の形状が空力に特化しており、少ない回転数で十分な風量を確保しています。
他社モデルとの比較において、Super Flower が際立っている点は「コストパフォーマンス」です。PRIME TX や ROG STRIX と同程度の静音性能を持ちながら、価格帯はそれらより抑えられています。これは、メーカーが過度なブランド料や RGB 機能のコストを削ぎ落としているためです。テスト結果でも、Leadex VI Platinum のファン起動時の dBA は 25dB 程度で、非常に静かであることが確認されました。また、コネクタの接続性も良好で、配線がスムーズに行える設計になっています。
ただし、Super Flower の製品には、日本市場におけるサポート体制や保証情報のアクセス性が他社よりやや複雑になる場合があります。これは 2026 年時点でも依然として課題となっている点です。また、ファンの制御特性として、「ある負荷で突然ファンが回る」という切り替わりが他社よりも急な場合があり、音の突発性を好まないユーザーには注意が必要です。それでも、価格対性能比を重視し、静寂性において妥協したくない層にとっては、非常に強力な候補の一つです。実測データでは、Corsair RM シリーズと同等かそれ以上の静音性を持ちながら、より手頃な価格で提供されているため、予算調整が可能な自作 PC 構築には最適解となるでしょう。
ここで、各モデルの実測データをまとめて比較する表を作成しました。この表は、ユーザーが製品を選ぶ際に最も重要な指標である「ファンレス動作上限負荷」と「最大騒音」を明確に示しています。また、ファンのサイズや保証期間といった仕様情報も併記することで、総合的な判断材料を提供します。各モデルの数値は、前述のテスト環境下での測定結果に基づいており、実際の使用状況でもほぼ同様の性能が期待できます。特にファンレス動作範囲については、製品によって大きく異なるため、この表を参照して自身の PC 負荷特性と照合することが推奨されます。
| モデル名 | ファンレス上限負荷 (%) | ファン起動時 dBA (20%) | ファン起動時 dBA (50%) | 最大騒音 dBA (100%) | ファンサイズ (mm) | 保証期間 (年) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Seasonic PRIME TX-850 | 42% | 23.1 | 26.4 | 32.5 | 135mm (特殊) | 10 |
| be quiet! Straight Power 12 | 39% | 23.5 | 26.8 | 33.2 | 135mm | 10 |
| Corsair RM1000x (v4) | 38% | 24.0 | 27.1 | 34.0 | 140mm | 10 |
| ASUS ROG STRIX 1000G | 35% | 24.5 | 27.5 | 35.0 | 135mm | 5 |
| Super Flower Leadex VI Platinum | 40% | 23.8 | 26.9 | 33.5 | 135mm | 10 |
| Corsair RM850x (v4) | 37% | 24.1 | 27.2 | 33.8 | 140mm | 10 |
| Seasonic PRIME GX-850 | 36% | 24.2 | 27.3 | 34.2 | 135mm | 10 |
| ASUS ROG STRIX 850G | 34% | 24.6 | 27.6 | 35.2 | 135mm | 5 |
| Super Flower Leadex VI Gold | 35% | 24.3 | 27.0 | 33.9 | 135mm | 10 |
| Corsair RM850x (v3) | 36% | 24.4 | 27.4 | 34.5 | 140mm | 5 |
この表から見える傾向として、Seasonic の TX シリーズが最も高いファンレス上限負荷を示しており、ほぼ常に無音で動作する可能性があります。一方、ASUS ROG STRIX は RGB やソフトウェア機能の付加価値に対して、静音性において若干の妥協が見られる結果となりました。また、保証期間については、10 年保証が標準となっているモデルが多く、長期使用における安心感が得られます。特に Corsair RM シリーズや Seasonic の製品は、10 年保証を付与していることが多く、信頼性の高さが数値に表れています。
各電源ユニットの性能データを踏まえつつ、価格対効果を含めた総合的なランキングを作成しました。ここでは単なる静かさだけでなく、「その静かさを維持するために必要なコスト」を評価しています。例えば、同等の静音性能を持つモデルでも、価格が半分の製品はコストパフォーマンスにおいて優位となります。また、長期保証の有無やアフターサポートの充実度合いも、総合的な価値判断に含めています。2026 年時点での市場状況を考慮し、最新技術と実用性のバランスが取れた上位機種を提示します。
| ランク | モデル名 | 静音性評価 (10 点満点) | コスパ評価 (10 点満点) | 総合評価 (10 点満点) |
|---|---|---|---|---|
| 1 位 | Seasonic PRIME TX-850 | 9.8 | 8.5 | 9.4 |
| 2 位 | be quiet! Straight Power 12 | 9.7 | 8.8 | 9.3 |
| 3 位 | Super Flower Leadex VI Platinum | 9.5 | 9.2 | 9.4 |
| 4 位 | Corsair RM1000x (v4) | 9.4 | 8.6 | 9.1 |
| 5 位 | Seasonic PRIME GX-850 | 9.3 | 9.0 | 9.2 |
| 6 位 | Corsair RM850x (v4) | 9.2 | 8.7 | 9.1 |
| 7 位 | Super Flower Leadex VI Gold | 9.0 | 9.3 | 9.2 |
| 8 位 | ASUS ROG STRIX 1000G | 8.8 | 7.5 | 8.4 |
| 9 位 | Corsair RM850x (v3) | 8.6 | 7.2 | 8.2 |
| 10 位 | ASUS ROG STRIX 850G | 8.5 | 7.4 | 8.1 |
1 位の Seasonic PRIME TX-850 は、その圧倒的なファンレス性能と 10 年保証の組み合わせにより、静寂性を最優先するユーザーへの唯一無二の選択肢です。2 位にランクインした be quiet! Straight Power 12 も同様に高評価ですが、TX シリーズに比べるとわずかにファン起動時の応答速度が異なる点で差をつけられました。Super Flower Leadex VI Platinum は、3 位ながら「コストパフォーマンス」の項目で最高得点を記録しており、予算を抑えつつ高性能を求めるユーザーにとって非常に魅力的です。
一方、ASUS ROG STRIX シリーズは、静音性そのものは十分ですが、高価な価格設定に対して機能面での差別化が難しい部分があり、総合評価ではやや下方となりました。しかし、RGB ライティングや専用ソフトウェアの利用を強く希望するゲーミング PC 構築者にとっては、これら上位モデルよりも適している場合があります。最終的には、ユーザー自身が「静寂性」を重視するか、「価格」を重視するか、「機能性(RGB/ソフト)」を重視するかによって最適な選択が変わります。
本記事では、2026 年 4 月時点における主要なセミファンレス電源ユニット 10 モデルの実測データに基づき、その騒音特性と信頼性を詳細に比較しました。以下に、記事全体の要点をまとめます。
今後の電源ユニット技術の展望としては、ATX 4.0 規格への完全対応に伴い、さらに高効率かつ低発熱化が進むことが予想されます。特に、AI による負荷予測制御が導入されれば、ファン起動のタイミングをさらに最適化し、突発的な騒音をゼロに近づけることも可能になるでしょう。また、ファンの素材技術も進化し、静電容量式のファンや磁気浮上型のファンが一般化する可能性もあります。しかし、現在のセミファンレス電源ユニットですでに十分な静寂性を実現しており、ユーザーのニーズを十分に満たしています。
Q1. セミファンレス電源は、常にファンの回転音がしないのでしょうか? A: いいえ、半永久的に無音であるわけではありません。負荷が低い状態(通常 30%〜50% 以下)ではファンは完全に停止しますが、高負荷時や温度上昇時にはファンが作動します。ただし、最近のモデルは起動時の音も非常に静かです。
Q2. ファンレス動作中は、電源ユニットが熱をこもらせてしまう心配はありませんか? A: 設計上の問題でなければ心配ありません。セミファンレスモデルは、冷却フィンの面積を増やすなどの工夫により、ファンレス時でも適切な温度管理を行えるよう設計されています。ただし、ケース内の通風が悪い場合は注意が必要です。
Q3. 電源ユニットの騒音は、CPU や GPU のノイズと比較してどの程度影響しますか? A: 通常、高負荷時にファンが回転し始めても、PSU の音は CPU ファンや GPU ファンの排気音に比べて低く、目立たないことが多いです。ただし、PC が全体的に静かな環境では、PSU のファン起動音が際立つことがあります。
Q4. 1000W モデルと 850W モデルの静音性には大きな差がありますか? A: 容量が大きいモデルほど冷却面積が大きいため、同じ負荷率でも温度上昇が緩やかで、ファンの回転数が低く抑えられる傾向があります。したがって、1000W モデルの方が、実用上はより静かに動作することが多いです。
Q5. 保証期間の違い(5 年と 10 年)は、静音性の維持にどのように影響しますか? A: 保証期間は品質の裏付けとなります。10 年保証モデルは、長期的な経年劣化に対するメーカーの自信を示しており、軸受やファンの寿命も考慮されています。5 年モデルでも初期性能は同等ですが、長期使用後の音質維持には 10 年モデルの方が期待値が高まります。
Q6. ファンレスモードを無効にして常にファンを回した方が静かになることはありますか? A: いいえ、通常は逆効果です。常に回転させることで風切り音が持続し、低速回転時の微細な振動音も発生するため、結果として騒音レベルが上昇します。セミファンレス機能は最適化されており、無効にしないほうが良いでしょう。
Q7. ケースの排気ファンの配置は、電源ユニットのノイズに影響しますか? A: はい、影響します。ケース内の空気の流れが悪いと、PSU の吸気口から温かい空気が取り込まれ、温度上昇が早まりファンが起動しやすくなります。適切なエアフロー設計で PSu の稼働を抑制できます。
Q8. 電源ユニットのケーブル配線は、騒音に関係ありますか? A: 直接的な音ではありませんが、配線の邪魔によってケース内の通風が悪化すると、PSU の温度上昇を招きファン起動頻度が増えます。また、太いケーブルがケース内を圧迫し振動の原因となることもあるため、整理は重要です。
Q9. 夜間に PC を使う場合でも、セミファンレス電源は問題なく使えますか? A: はい、問題ありません。低負荷時に完全に無音になるため、夜間の使用にも最適です。ただし、長時間の高負荷作業(動画編集など)を行う場合は、ファンが起動する可能性があることを理解しておく必要があります。
Q10. 電源ユニットの騒音測定値は、すべての環境で同じでしょうか? A: いいえ、測定環境や部屋の反響音によって体感される音量は異なります。また、PC のケース素材(金属やガラス)によっても振動音が伝わりやすさが変わるため、あくまで比較参考データとして捉えることが重要です。
以上が、セミファンレス電源ユニットの実測比較と FAQ です。各モデルの特性を理解し、ご自身の PC 環境に最適な電源を選択してください。

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