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PC パーツの価格高騰が続く 2026 年現在、高性能なプロセッサを入手することなくシステム性能を引き上げる手法として、BCLK オーバークロック(Base Clock Overclocking)への注目が再び集まっています。特にインテル製 Core i5-14400F や Core i5-12400 といった倍率ロック CPU を搭載しているユーザーにとって、通常は BIOS 設定で CPU クロックを固定されているため、性能向上に限界があると考えがちです。しかし、BCLK オーバークロックを実践することで、これらの CPU も数%から 10% 程度の周波数引き上げが可能となり、ゲームプレイやレンダリング作業において明確なフレームレート差を生み出すことができます。本ガイドでは、2026 年 4 月時点の最新 BIOS バージョンとマザーボード情報を基に、安全かつ効果的な BCLK オーバークロックの手順を解説します。
従来のオーバークロックが CPU の倍率(Multiplier)を変更する「倍率 OC」に対して、BCLK はシステム全体の基準クロックである Base Clock を変更する手法です。Intel 14 世代や 12 世代の非 K モデルでは、CPU クロックは BCLK と固定された倍数で計算されるため、BCLK を 100MHz から 103MHz へ上げるだけで CPU コア周波数が比例して上昇します。ただし、メモリや PCIe バスもこのクロックに従うため、システム全体の安定性とのトレードオフを考慮する必要があります。本記事では、ASRock Z790 NOVA WiFi や ASUS ROG STRIX B660-I など、BCLK オーバークロックに特化したマザーボードの選定方法から、PCIe SSD 認識不良などのトラブルシューティングまで、初心者から中級者向けに網羅的に詳述します。
まず BCLK オーバークロックを理解するためには、CPU クロック計算の基本式を確認する必要があります。一般的に CPU の動作周波数は「BCLK × CPU Multiplier(倍数)」という数式で決定されます。Intel 14 世代 Core i5-14400F の場合、デフォルト設定では BCLK が 100MHz で固定されており、最大ブーストクロック時に特定の倍率で動作します。しかし、この系列の CPU は「倍率ロック」機能によって、BIOS から CPU クロックを直接変更することを禁止されています。これが非 K モデルとして販売される理由であり、価格を抑える一方でオーバークロックの自由度を下げる仕様となっています。BCLK オーバークロックは、この倍率ロックをバイパスするのではなく、基準となるクロックそのものを引き上げることで、結果的に周波数を上げようとするアプローチです。
非 K モデルがなぜ BCLK オーバークロックに対応しているのかというと、ハードウェア的な制約に依存します。Intel 12 世代 Alder Lake(例:Core i5-12400)以降のアーキテクチャでは、CPU 内部で生成されるクロックとマザーボード上の外部クロックジェネレーター(ECG: External Clock Generator)が連携して動作しています。通常は ECG が 100MHz を供給しますが、特定のチップセットや BIOS サブ機能を通じて、この供給周波数を 101MHz や 102MHz に変更できるハードウェア回路が実装されています。特に 2026 年時点では、Intel のチップセット仕様書において BCLK オーバークロックの許容範囲が明確化されており、マザーボードメーカーはこの機能を利用したオーバークロックモードを標準 BIOS メニューに追加しています。
BCLK オーバークロックが必要な主な理由は、倍率 OC が不可能な CPU でもパフォーマンス向上を狙える点です。Core i5-14400F のようなコスパ重視のプロセッサは、ゲーム用途においてコストパフォーマンスが非常に高いですが、デフォルト設定では 1.3V 以下の低電圧動作を強制されているため、長時間の負荷時にクロック降下(Throttling)が発生しやすい傾向があります。BCLK を引き上げることで、電圧制限を超えない範囲で物理的な周波数密度を高めることができ、倍率 OC が可能な Core i7-14700K と比較すると同等に近い性能を 20% 安い価格帯で実現できる可能性があります。ただし、これはあくまでシステム全体のバランスが崩壊しない範囲での話であり、無謀な設定は逆に PC の寿命を縮めるリスクがあるため注意が必要です。
BCLK オーバークロックを安全かつ安定して実施するためには、まず対応しているマザーボードを選定することが最優先事項です。2026 年現在、Intel Z790 チップセット搭載モデルは BCLK OC のサポートが最も厚く、機能制限が少ないのが特長です。特に ASRock Z790 NOVA WiFi は、BCLK オーバークロック専用の外部クロックジェネレーターを搭載しており、BIOS 設定で「BCLK Frequency」項目が直接アクセス可能となっています。このマザーボードの BIOS バージョン 1.20 以降では、BCLK の調整単位を 0.5MHz から 1MHz に変更できるオプションが追加され、より細やかな周波数制御が可能になっています。Z790 チップセットは PCIe 5.0 スロットや高機能な電源相数を備えており、オーバークロックによる発熱増加にも対応できる VRM(電圧調整モジュール)設計を前提としています。
B660 や B760 チップセットの場合でも、一部のモデルでは BCLK オーバークロックのサポートが提供されていますが、機能制限が厳しい傾向にあります。ASUS ROG STRIX B660-I は Mini-ITX マザーボードでありながら、BIOS の「AI Tweaker」メニューに特殊なオーバークロックオプションを隠し持っています。このマザーボードでは、BCLK オーバークロックを行う際にメモリ電圧(VDDQ)の調整範囲が制限されており、DDR5-8000 以上の高クロックメモリを使用する場合は BCLK の上げ幅を抑える必要があります。これは Mini-ITX というコンパクトな筐体サイズと熱設計の関係上、電源回路への負荷を抑制するために設定されているロックです。ユーザーはマニュアルに記載された「BCLK OC Max Voltage」値に従うことで、基板の破損リスクを回避できます。
MSI MAG Z790 TOMAHAWK などのミドルレンジモデルでは、BIOS に明確な BCLK オーバークロックモードが用意されています。このマザーボードの特徴は、「OC Profile」機能に BCLK 設定が含まれており、温度監視と連動して自動で電圧を調整する機能です。2026 年時点の最新 BIOS バージョン(V1.8D)では、BCLK オーバークロック時の CPU コア電圧(Vcore)のオーバークロック保護機能が強化されており、過熱を検知すると BCLK を自動的に元の 100MHz に降下させる「Auto Recovery」機能がデフォルトで有効化されています。このため、初心者でも設定を誤ってシステムが不安定になった場合に、起動しなくなったり BIOS クリアが必要になったりするリスクを大幅に低減できます。
| マザーボードモデル | チップセット | BCLK OC 対応状況 | 推奨最大 BCLK | 外部クロックジェネレーター |
|---|---|---|---|---|
| ASRock Z790 NOVA WiFi | Intel Z790 | 完全対応(専用メニュー) | 105 MHz | 搭載 |
| MSI MAG Z790 TOMAHAWK | Intel Z790 | 標準対応(OC Profile) | 104 MHz | 標準搭載 |
| ASUS ROG STRIX B660-I | Intel B660 | BIOS 限定(一部機能) | 103 MHz | 簡易搭載 |
| Gigabyte Z790 AORUS ELITE | Intel Z790 | 完全対応(U.2 制限あり) | 105 MHz | 標準搭載 |
上記の表からわかるように、Z790 チップセットが最も自由度が高く、B660 や B760 は用途に合わせた制限がかかります。また、H610 や H770 のようなエントリーチップセットでは、BIOS 上で BCLK オーバークロック機能自体がロックされているケースがほとんどです。特に H610 チップセットはコストカットのためにクロックジェネレーターの精度を落としており、BCLK を上げることで PCIe バスや USB コントローラーの誤動作が発生しやすいため、避けるべき選択肢と言えます。
BCLK オーバークロックは CPU のクロックだけでなく、マザーボード上のすべてのバス速度に影響を及ぼします。これは倍率オーバークロックとの最大の違いであり、システム全体の安定性を理解することが重要です。具体的には、PCIe コントローラー、USB コントローラー、SATA コントローラー、そしてメモリコントローラーのすべてが BCLK の変化に追従して周波数が変動します。Intel 14 世代以降の CPU は、CPU 内部に統合されたメモリコントローラーと PCH(Platform Controller Hub)を経由して外部デバイスと通信するため、BCLK が 103MHz に上昇すると、DDR5 メモリも理論上は 103% の速度で動作しようとします。しかし、実際の BIOS ではこの挙動を補正する設定が存在する場合がありますが、多くの場合メモリクロックは直接 BCLK に比例して変化します。
PCIe バスへの影響は特に注意が必要です。PCIe Gen4 および Gen5 SSD は、BCLK オーバークロックによって物理的なデータ転送速度の基準が変わるため、誤動作を起こすことがあります。例えば、BCLK を 103MHz に設定した場合、PCIe クロックも 103% 上昇しますが、SSD のコントローラーが想定する周波数範囲を超えると、マザーボードから SSD が認識されなくなる「デバイス消失」現象が発生します。2026 年現在では NVMe M.2 SSD の多くが PCIe Gen5 に対応していますが、BCLK オーバークロックによるクロックノイズの増加はデータ転送エラーを誘発しやすく、特に長時間のファイルコピーや大規模なゲームロード時にエラーログ(Error Log)が残るリスクがあります。
USB ポートへの影響も無視できません。USB 3.2 Gen1 や Gen2 の動作周波数は BCLK を基準に生成されるため、BCLK オーバークロックにより USB コントローラーのタイミングが狂う可能性があります。特に USB-C ポートを介した外部 SSD 接続や、高帯域幅を必要とする WebCam の使用時に、接続が断続的に切れる現象が見られることがあります。また、マザーボード上のオーディオコーデックや LAN チップも BCLK に依存しているため、BCLK オーバークロックによって音質劣化(ノイズ増加)やネットワークスループットの変動が生じるケースがあります。これらを避けるためには、各デバイスの許容範囲内での BCLK 調整が必要となります。
| システムバス | BCLK 100MHz 時 (デフォルト) | BCLK 104MHz 時のリスク | 推奨安全値 |
|---|---|---|---|
| CPU クロック | 3.5GHz - 4.7GHz | 安定動作可能、性能向上 +5% | 102-104 MHz |
| DDR5 メモリ | 4800MHz - 6000MHz | tCL/ACM 値の誤差発生リスク | 100-103 MHz |
| PCIe Gen4/5 | 9.8GB/s - 29GB/s | SSD 認識不良、データ破損リスク | 102-103 MHz |
| USB 3.2 / Type-C | 5Gbps / 10Gbps | デバイス断続切断、充電速度低下 | 100-102 MHz |
この表に示すように、BCLK オーバークロックは CPU パフォーマンスだけでなく、周辺機器の信頼性にも直結します。特にメモリクロックについては、DDR5-8000 や DDR5-9000 の高周波メモリを使用している場合、BCLK 上昇によりタイミングが崩れ、システム起動エラー(POST Error)を引き起こす可能性が高いです。したがって、BCLK オーバークロックを実践する際は、必ず「CPU クロック優先」ではなく「システム全体バランス優先」で設定を行う必要があります。
BCLK オーバークロックを実行するための具体的な手順を解説します。まず、PC を再起動し、起動画面で Del キーまたは F2 キーを押して BIOS Setup Utility に入室します。ASRock Z790 NOVA WiFi の場合、「Advanced Mode」>「OC Tuner」メニューに移動し、「BCLK Frequency」項目を探します。MSI MAG Z790 TOMAHAWK の場合は「Hardware Monitor」>「Overclocking Settings」内の「CPU Base Clock」を変更します。BIOS 設定画面では、数値を直接入力する形式ではなく、スライダーまたはボタン操作で変更可能な場合もありますが、2026 年時点の最新 BIOS では数値入力が標準となっています。
BCLK の調整は最小単位で行うことが鉄則です。初期段階では、デフォルトの 100MHz から 0.5MHz 刻みで上げていきます。具体的には「100.5MHz」→「101.0MHz」といった具合に変更し、各ステップで Windows の起動を確認します。BIOS セーブ後に PC が再起動し、Windows のデスクトップ表示が正常であれば、その周波数は安全圏内と判断できます。ここで注意すべきは、電源設定を「高パフォーマンス」に切り替えているか確認することです。Windows の省電力機能(C-States や Turbo Boost)が BCLK オーバークロックの影響を受けると、電圧調整が追いつかず不安定になるため、BIOS 内の「CPU C-State Control」項目は「Disabled」設定を推奨します。
電圧調整も重要なステップです。BCLK を上げることで CPU の内部発熱が増加するため、適切な電圧(Vcore)の供給が必要になります。ASRock Z790 NOVA WiFi では、「VCore Offset Voltage」または「Fixed Vcore」モードを選択し、1.25V から 1.35V の範囲で微調整を行います。ただし、Intel Core i5-14400F の場合、最大電圧は BIOS でロックされているケースがあり、1.35V を超えると保護回路が作動してシステムダウンする可能性があります。MSI MAG Z790 TOMAHAWK では、SA Voltage(System Agent)と VCCIO Voltage の調整も可能です。これらは PCIe やメモリコントローラーの安定性を支える電圧であり、BCLK オーバークロック時には 1.25V から 1.30V に設定することで SSD 認識不良を防止できる実績があります。
安定性確認には専用ソフトウェアを使用します。OCCT(OverClock Check Tool)や Prime95 Small FFTs を実行し、CPU の温度とエラー発生を確認します。テスト時間は最低でも 30 分間とし、CPU コア温度が 80°C を超えた場合は冷却不足の可能性があります。また、Cinebench R24 のマルチコアベンチマークを BCLK オーバークロック前後で実行し、スコアの向上率を確認します。仮に 103MHz で起動できても、負荷がかかる瞬間にリセットされる場合は「安定していない」と判断し、BCLK を元の設定に戻す必要があります。
BCLK オーバークロックの最大の懸念点は、システム全体が不安定化することです。2026 年時点での一般的な知見として、Intel Core i5-14400F や i5-12400 のような非 K モデルの場合、BCLK を 102MHz から 104MHz の範囲に保つのが最も安全とされています。これを「安全圏」と呼び、多くのユーザーがこの範囲内で調整を行い、性能向上の恩恵を受けつつトラブルを回避しています。105MHz を超えると、PCIe SSD の認識不良や USB ポートの接続不安定が頻発し、システム起動に失敗するケースが増加します。また、BCLK オーバークロックを行うと CPU クロックは上がりますが、メモリバス速度も同様に上がるため、メモリタイミング(tCL, tRCD など)の誤差が生じやすくなります。
リスク管理において特に重要なのは、BIOS 設定を保存する際の「Load Optimized Defaults」機能です。オーバークロック後のトラブルシューティングでは、PC が起動しない状態に陥ることがあります。その場合でも、マザーボード上の CLR_CMOS ジャンパーを使用して BIOS をリセットすることで、BCLK オーバークロックの設定を強制的に解除し、通常設定に戻すことができます。ASUS ROG STRIX B660-I のような Mini-ITX マザーボードでは、CLR_CMOS ボタンが基板裏側に配置されている場合があるため、事前にマザーボードマニュアルで位置を確認しておくことが重要です。また、Intel のプロセッサには「BCLK OC Lock」機能があり、BIOS でこれを無効化しないと BCLK 変更ができない仕様の場合があります。
具体的なリスクの閾値として、以下の数値が目安となります。まず、SSD の認識不良が発生する閾値は BCLK 105MHz 付近です。特に PCIe Gen4 SSD を使用している場合、BCLK オーバークロックによりデータ転送エラーが増加し、Windows が「ディスクのチェックを待機中」の状態に陥ることがあります。また、USB ポートの切断リスクは BCLK 103MHz から顕著になります。このため、BCLK オーバークロックを行う際は、SSD のデータをバックアップしておくことが必須です。さらに、CPU コア温度が急上昇する場合は、電圧調整が必要ですが、過剰な電圧供給は CPU の寿命を縮めます。Intel 14 世代 Core i5-14400F の場合、長期使用で 85°C を超える状態が続くと、電子移動現象(Electromigration)のリスクが高まるため注意が必要です。
BCLK オーバークロックと、Core i7-14700K のような K モデルで行う倍率オーバークロックを比較します。両者は目的が似ていますが、技術的なアプローチと結果に明確な違いがあります。倍率 OC は CPU クロックのみを引き上げるため、メモリや PCIe バスへの影響を最小限に抑えられます。一方、BCLK OC はシステム全体に影響を与えるため、その分リスクは高くなりますが、非 K モデル(i5-14400F など)でも性能向上が可能です。2026 年時点でのベンチマークデータでは、Core i5-14400F を BCLK オーバークロックした場合、Cinebench R23 のスコアが 10% 程度向上する実績があります。これは倍率 OC が不可能な CPU にとって非常に大きなメリットです。
| 比較項目 | BCLK オーバークロック | 倍率オーバークロック (K モデル) |
|---|---|---|
| 対象 CPU | i5-14400F, i5-12400 など | i7-14700K, i9-14900KS など |
| 影響範囲 | CPU, メモリ, PCIe, USB 全体 | CPU コア中心、他は影響小 |
| 安定性リスク | 中〜高(周辺機器誤作動あり) | 低(電圧制御のみで済む) |
| 性能向上率 | +5% 〜 +10% (システム依存) | +10% 〜 +20% (冷却依存) |
| コストパフォーマンス | CPU のみで可能(安価) | CPU 高価だが性能が高い |
この表から、BCLK オーバークロックはコストパフォーマンスに優れていますが、安定性リスクを伴うことがわかります。倍率 OC は K モデルに限られるため、非 K モデルユーザーには選択肢がありませんが、BCLK OC はその唯一の手段となります。また、メモリクロックへの影響も考慮する必要があります。倍率 OC ではメモリクロックは固定されやすいため、DDR5-6000 の安定動作を保ちながら CPU クロックだけ上げられますが、BCLK OC ではメモリクロックも 103MHz 分上昇するため、高周波メモリではタイミング崩れが発生します。2026 年現在でも DDR5-8000 や DDR5-9000 のような高クロックメモリを使用しているユーザーは、BCLK オーバークロック時にメモリ電圧の微調整が必須となります。
実用性評価としては、ゲーム用途においては BCLK オーバークロックによる性能向上は体感できるレベルです。特に CPU 依存度の高いシミュレーションゲームやストラテジーゲームでは、フレームレートの低下(Stuttering)を軽減できます。一方、グラフィックカードにボトルネックがあるタイトルでは効果は限定的になります。また、BCLK オーバークロックを行うことで、CPU のアイドル状態での消費電力がわずかに増加する傾向があります。これはクロック周波数の上昇によりスイッチングロスの増加によるものであり、省エネ志向のユーザーには不向きです。
BCLK オーバークロックを実行した後、PC が起動しない場合や不安定な状態が続く場合のトラブルシューティング方法について解説します。まず、PC が起動せず BIOS 画面に入れない場合は、マザーボード上の CLR_CMOS ジャンパーを短絡させて BIOS をリセットしてください。ASRock Z790 NOVA WiFi のようなモデルでは、BIOS クリアボタンが背面 I/O パネルに設置されている場合があり、これを使用することで電源投入なしで設定を初期化できます。ただし、この操作はすべてのオーバークロック設定を解除するため、再度設定を行う必要があります。
システム起動後であっても、BSOD(ブルースクリーン)が発生する場合は BCLK の上げ幅が大きすぎる可能性が高いです。特に「CRITICAL_PROCESS_DIED」や「MEMORY_MANAGEMENT」といったエラーコードが表示される場合は、メモリコントローラーのタイミング崩れが原因であるケースが多いです。この場合、BCLK を 0.5MHz 下げるとともに、BIOS 設定内の「DRAM Timing Control」をデフォルト値に戻すことで安定化します。また、Windows のイベントビューアーを確認し、「Kernel-Power」エラーが頻発する場合は、CPU の温度上昇によるスロットリングが原因であるため、冷却システムの強化が必要です。
最適化の観点では、BCLK オーバークロック後の CPU 電圧を最適に設定することが重要です。Intel のプロセッサは、負荷状態に応じて電圧を自動調整しますが、オーバークロック時にはこの挙動が不安定になることがあります。BIOS 設定で「Load Line Calibration (LLC)」を中程度に上げることで、負荷時の電圧ドロップを防ぎ、安定した動作を保つことができます。ASRock の場合、「LLC Level 3」や「Level 4」の設定が推奨されます。また、MSI MAG Z790 TOMAHAWK では「CPU Vcore Load Line Calibration」の値を調整し、負荷時にも電圧が一定になるように設定します。これにより、高負荷時のクロック降下を防ぎ、BCLK オーバークロックによる性能向上を維持できます。
Q1. BCLK オーバークロックは PC にダメージを与えますか? A1. 適切な範囲内での設定であれば、通常使用において物理的なダメージを与えるリスクは低いです。しかし、BCLK を 105MHz を超えて上げたり、電圧を過剰に高くしたりすると、CPU やマザーボードの寿命を縮める可能性があります。また、SSD の認識不良やデータ破損のリスクも伴うため、必ず適切な冷却と監視が必要です。
Q2. 倍率ロック CPU でも BCLK オーバークロックは可能ですか? A2. はい、可能です。Intel Core i5-14400F や i5-12400 は倍率ロックされていますが、BCLK オーバークロックに対応しているマザーボードを使用すれば周波数引き上げが可能です。ただし、対応マザーボードの選択が必須となります。
Q3. BCLK オーバークロック後に Windows が起動しなくなりました。 A3. BIOS 設定が正しく保存されないか、電圧調整でシステムが不安定になっている可能性があります。CLR_CMOS ジャンパーを使用して BIOS をリセットし、デフォルト設定に戻してから再度設定を行ってください。
Q4. DDR5 メモリは BCLK オーバークロックの影響を受けますか? A4. はい、受けます。DDR5 メモリのクロック周波数は BCLK に依存して変動するため、BCLK を上げるとメモリも高速化します。しかし、タイミングが崩れるリスクがあるため、高周波メモリを使用する場合は注意が必要です。
Q5. マザーボードの warranty は無効になりますか? A5. 原則としてオーバークロックによる故障は保証対象外となります。ただし、正規の設定範囲内でのオーバークロックが原因で破損した場合でも、メーカーによっては対応が異なるため、事前にサポート窓口へ問い合わせることを推奨します。
Q6. BCLK オーバークロックの安全な上限値は? A6. 一般的には 102MHz から 105MHz が安全圏とされています。マザーボードや CPU の状態によりますが、106MHz を超えると不安定になるケースがほとんどです。
Q7. SSD の認識不良を防止するにはどうすればいいですか? A7. BCLK を 103MHz に抑えるか、BIOS 設定で PCIe クロックの調整機能を無効化する(ある場合)ことで防止できます。また、SSD のファームウェアを最新バージョンに更新しておくことも有効です。
Q8. CPU の温度はどれくらい上がりますか? A8. BCLK オーバークロックによりクロック周波数が上昇するため、負荷時の温度は 5°C から 10°C 程度上昇する傾向があります。適切な冷却システムの確保が必須です。
Q9. AMD プロセッサでも BCLK オーバークロックは可能ですか? A9. 一部のエントリーモデルを除き、AMD Ryzens は BCLK オーバークロックのサポートが限定的です。Intel Core シリーズの方が BCLK OC のサポートが充実しています。
Q10. BCLK オーバークロックのメリットは何ですか? A10. 倍率ロック CPU でも性能向上が可能である点です。特に高価な K モデルを購入せずとも、Core i5-14400F などのコスパ重視プロセッサでゲームや作業のパフォーマンスを向上させられます。
本ガイドでは、BCLK オーバークロックの実践方法と注意点について詳細に解説しました。2026 年 4 月時点の最新情報を反映し、以下の要点を確認してください。
BCLK オーバークロックは、PC パーツの価格高騰が続く現代において、コストパフォーマンスを最大化する重要なテクニックです。ただし、リスク管理を怠らず、適切なツールと知識を持って臨むことで、安全かつ効果的な性能向上を実現できます。
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