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2026 年 4 月現在、PC ストレージ市場は第 5 世代(Gen5)および次世代第 6 世代(Gen6)NVMe SSD の普及により、転送速度が 10,000MB/s を超える時代へと移行しています。特に自作 PC の主流となっている構成において、ストレージの寿命管理は重要な課題となっています。NAND フラッシュメモリの書き込み限界回数(TBW:Total Bytes Written)を考慮すると、使用期間が経過した SSD の予期せぬ故障リスクは無視できません。また、2026 年時点の Windows 11 の延長サポートや、次世代 OS への移行計画においても、OS とアプリケーションの設定を保持したままストレージを物理交換する「データ移行」は、ユーザーにとって最も効率的な手段です。
本記事では、自作.com編集部が認定する専門的な観点から、SSD 換装時の完全データ移行方法を解説します。単にファイルをコピーするだけでなく、ブート領域の整合性やライセンス認証、アプリケーション設定の維持まで網羅的に取り扱います。特に、かつて定番だった「Macrium Reflect Free」の有料化に伴い、2026 年現在推奨されるクローンソフトウェアの選定基準から具体的な手順、トラブルシューティングまでを徹底解説します。初心者の方でも安心できるよう、専門用語は初出時に簡潔な定義を加えながら、具体的な製品名や数値スペックを用いて信頼性を担保しています。
データ移行における最大のリスクは、換装後の起動不可(ブートエラー)とライセンス認証の解除です。特に BitLocker 暗号化や TPM セキュリティモジュールが有効な環境では、単純なクローン操作ではシステムディスクとして認識されない可能性があります。また、Adobe Creative Cloud や Microsoft Office 365 のようなサブスクリプション型ソフトウェアは、ハードウェア ID(HWID)認証と紐付いているため、適切な解除手順を踏まないと新 PC で利用できなくなるケースがあります。本ガイドでは、これらのリスクを事前に回避するための具体的なチェックリストと、万が一の場合の復旧策も併記しています。
SSD 換装におけるデータ移行には、大きく分けて3つの主要な手法が存在します。それぞれの方法には明確なメリットとデメリットがあり、ユーザーのスキルレベルや環境設定によって最適な選択が異なります。まず「ディスククローン方式」は、既存のストレージをそのままコピーして新ドライブに転送する手法です。OS の挙動や設定、インストール済みアプリケーションのすべてが保持されるため、作業完了後にすぐに業務を開始できる利点があります。ただし、旧 SSD に蓄積された不要なファイルやレジストリ断片まで引き継がれてしまうため、長期間使用した PC においてパフォーマンス低下を引き起こす可能性があります。
次に「クリーンインストール+データ復元方式」は、OS を新規にインストールし、その後でドキュメントや設定ファイルをコピーする手法です。Windows の標準機能である「システムイメージバックアップ」やサードパーティ製ツールを用いて復元を行います。この方法の最大のメリットは、移行後の OS がクリーンな状態になることで、長期的な安定性と動作速度が向上することです。また、不要なドライバやレジストリキーを排除できるため、将来的なトラブルリスクを低減できます。デメリットとしては、作業時間が長く、アプリケーションの再インストールが必要となる点があります。
最後に「フレッシュスタート方式」は、Windows 標準機能である「PC の初期化」機能を用いて OS をリセットし、新 SSD に再度インストールする手法です。2026 年現在の Windows 11 では、クラウド設定同期機能が強化されており、ブラウザのブックマークやデスクトップ配置、一部アプリの設定を自動的に復元できます。しかし、ローカルに保存されたプログラムファイル(Program Files)や特定のレジストリ設定は削除されるため、業務用ソフトウェアやゲームの再設定が必須となります。各方法の詳細な比較を表 1 に示します。
表 1:SSD 換装データ移行方式の比較
| 項目 | ディスククローン方式 | クリーンインストール+復元 | フレッシュスタート |
|---|---|---|---|
| 作業時間 | 短め(30〜60 分) | 長め(2〜4 時間) | 中程度(1〜2 時間) |
| 設定保持 | すべて保持される | 一部のみ(手動選択) | OS 標準設定のみ |
| 不具合リスク | 旧データを引き継ぐ | 新しい環境のため低減 | リセットによる再設定必要 |
| 適したユーザー | スキル不足・時間重視 | パフォーマンス重視 | Windows 標準機能利用 |
| 推奨度(2026) | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
かつてのディスククローン業界を支配していた「Macrium Reflect Free」は、2024 年末の有料化・無料版終了に伴い、2026 年現在では個人利用でもライセンス購入が必要となりました。これにより、無料ツールを探すユーザーが増加しており、代替ソフトウェアの評価が重要となっています。2026 年時点の主要なクローンソフトは、GUI(グラフィカルインターフェース)を備えた商用ツールと、CUI(コマンドラインインタフェース)によるオープンソースツールの二極化が進んでいます。特に SSD メーカー純正ツールは、自社製ドライブとの親和性が高いのが特徴ですが、他社製への対応が限定的である場合もあります。
第一候補となるのは「EaseUS Todo Backup」です。このソフトは 2026 年版でインターフェースの直感性をさらに向上させました。特に「OS クローン機能」が標準装備されており、複雑なパーティション設定を手動で調整する必要がないため、初心者にとって最も推奨されます。無料版では容量制限(50GB 程度)がありますが、SSD 換装には有料版(Home または Pro)の購入を推奨します。価格帯としては年間ライセンスで約 3,000 円前後であり、1 回限りの利用なら永年ライセンスの購入も検討価値があります。また、バックアップファイルの暗号化機能や、クラウドストレージへの直接保存に対応している点も魅力です。
第二候補は「AOMEI Backupper Standard」です。EaseUS と並んでシェアを争う老舗ソフトであり、2026 年版では Windows 12(仮)への対応が強化されています。特徴として、SSD のクローン時に自動的にパーティションサイズを最適化する機能があります。これにより、1TB の SSD に 500GB のデータが入っている場合でも、新ドライブ全体を使うために手動調整の手間が省けます。ただし、Advanced Edition でないと「ディスクコピー」以外の高度な機能(差分バックアップなど)が使えないため注意が必要です。
第三の選択肢として「Clonezilla」を挙げることもできます。これは Linux ベースのコマンドラインツールで、完全無料でありながら強力なディスクイメージ機能を提供します。ただし、GUI がないため、コマンド入力を誤るとシステム破損のリスクが高まります。熟練ユーザー向けですが、特定の Linux ディストリビューション(Ubuntu 24.04 LTS など)からブートして利用する場合に最適です。また、Samsung や Crucial のようなメジャーな SSD メーカーは独自の管理ツール「Samsung Magician」や「Crucial Storage Executive」を提供しており、それぞれ対応するドライブのクローン機能が含まれています。これらは純正ドライバとの相性が抜群で、NVMe 特有の温度管理やファームウェア更新と連携して動作するため、ハードウェアの互換性を最優先する場合に適しています。
表 2:2026 年版 主要ディスククローンソフトウェア比較(機能別)
| ソフトウェア名 | 料金形態 | GUI/CUI | OS クローン対応 | SSD 最適化 | 日本語対応 |
|---|---|---|---|---|---|
| EaseUS Todo Backup | 有料(無料版有) | GUI | ○ | ○ | ○ |
| AOMEI Backupper | 有料(標準版無料) | GUI | ○ | ○ | ○ |
| Clonezilla | 完全無料 | CUI | ○ | △ | × |
| Samsung Magician | 完全無料 | GUI | ○(Samsung 製) | ◎ | ○ |
| Macrium Reflect | 有料(Free 廃止) | GUI | ○ | ○ | ○ |
表 3:SSD ベンダー純正ツール vs 汎用クローンソフト比較
| 項目 | SSD ベンダー純正ツール (Magician/Executive) | 汎用クローンソフト (EaseUS/AOMEI) |
|---|---|---|
| 対応ドライブ | 自社製品のみ | ほぼ全メーカー対応 |
| 機能の幅 | ファームウェア更新・健康診断に特化 | 汎用的なバックアップ・クローン |
| 設定の自由度 | 低め(自動最適化重視) | 高め(パーティション調整可能) |
| トラブル対応 | ドライブ固有のエラー解析が得意 | OS レベルのブート問題解決に強い |
| コスト | 無料 | 有料または無料版制限あり |
クローン作業を実行する前に、必ず行うべき事前準備があります。最も重要なのが BitLocker ドライブ暗号化の確認です。Windows 10/11 において BitLocker はデフォルトで無効の場合もありますが、企業利用や TPM モジュールとの連携により有効になっているケースが大半です。BitLocker が有効な状態でクローンを実行すると、新 SSD に転送されたデータは暗号化されたままとなり、起動時に復元キーの入力を求められます。このため、クローン実行前には必ず BitLocker を一時停止(バックアップ解除)するか、回復キーを確保しておく必要があります。BitLocker キーは Microsoft アカウントに紐付いている場合が多く、URL 経由で確認できますが、オフラインでも印刷・保存済みの紙媒体での保管が推奨されます。
次に、TPM(Trusted Platform Module)の設定について考慮する必要があります。2026 年現在の PC では TPM 2.0 モジュールが標準搭載されており、Windows のセキュリティ機能と密接に関係しています。クローン後の起動時に「この Windows コピーは不正な変更を検出しました」といったエラーが出る場合、TPM キーの整合性が取れていないことが原因です。特に Windows 11 の要件として TPM が必須であるため、換装後に BIOS/UEFI 設定で TPM 2.0 が有効になっているか確認を怠ってはいけません。また、BIOS レベルでのセキュアブート機能(Secure Boot)が有効な場合、クローン後の起動ディスクが正当なサイン付きとみなされる必要があります。
パーティションの管理も重要なステップです。古い SSD の容量に対して、新しい SSD の容量が大きく異なる場合、単純なコピーでは空き領域が無駄になるか、逆に容量不足でエラーが発生します。特に 500GB から 2TB への換装の場合、クローンソフトが自動的にパーティションサイズを拡張する機能を使う必要があります。「ディスク管理」ツール(diskmgmt.msc)を用いて事前確認を行えば、各パーティションのファイルシステム(NTFS, exFAT)とサイズを把握できます。また、Windows のシステム保護領域や回復パーティションが含まれているかどうかを確認し、これらが正しく転送されるように設定する必要があります。
具体的には、以下のステップで環境チェックを実施してください。
manage-bde -status を実行し、保護状態が「オン」か確認する。クローンソフトを選択し、環境チェックが完了した後は、実際のクローン実行に移ります。まず、新 SSD を既存の PC に物理的に接続します。この際、OS がインストールされているドライブ(例:C ドライブ)とは別のポートやスロットを使用してください。例えば、メインボードに M.2 スロットが 4 つある場合、OS が搭載されたスロットと異なるスロットに新 SSD を挿入することで、誤ってクローン先のディスクをフォーマットするリスクを防げます。接続後、Windows の「ディスク管理」ツールで新 SSD が認識されているか確認し、未割り当てまたは初期化されていない状態であることを確認します。
次に、選択したクローンソフトを起動します。EaseUS Todo Backup や AOMEI Backupper の場合、「ディスクコピー」または「OS クローン」モードを選択します。ここで重要なのは、「ソースディスク」として現在の OS 搭載 SSD を指定し、「ターゲットディスク」として新 SSD を指定する点です。多くのユーザーがここを逆に指定してしまいがちですが、注意が必要です。ソフトによってはパーティションサイズ調整のオプションが表示されます。例えば、500GB の SSD から 1TB の SSD にクローンする場合、新しいドライブの全領域を使うために「ターゲットディスクのサイズに合わせて拡張する」チェックボックスに必ず目を通してください。
クローン実行中は、電源が切れないように注意する必要があります。ノート PC を使用する場合はバッテリーを完全に充電し、AC アダプタを接続した状態で行ってください。また、作業中は不要なバックグラウンドプログラム(クラウドストレージ同期ソフトやウイルススキャンなど)を終了させることで、I/O 競合を防ぎます。クローンプロセスには SSD の容量と速度によりますが、通常は 30 分〜2 時間程度を要します。進捗バーが表示される中でエラーメッセージが出ない限りは待機しますが、途中で電源が切れた場合はディスク破損のリスクが高いため、必ず停止ボタンを押して再起動を試みてください。
クローン完了後、PC を再起動し BIOS/UEFI セットアップ画面(Del キーや F2 キー)に入ります。起動ドライブの優先順位を新 SSD に変更します。特に M.2 NVMe ドライブの場合、BIOS が正しく認識しているか確認し、Legacy Boot ではなく UEFI モードが選択されていることを確認してください。保存して終了後、Windows 通常動作で起動するか確認します。もし新 SSD から正常にブートできたら、クローン成功です。念のため、ディスクの健康状態や容量使用率を確認し、正しく反映されているか検証してください。
SSD 換装は物理的な機器交換ですが、ソフトウェアライセンスの観点からも慎重な対応が必要です。特に Windows OS は、デジタルライセンス(HWID)としてマザーボードや TPM キーに紐付いている場合がありますが、換装後も同一 PC とみなされる限りは自動的に認証が保持されます。しかし、ストレージを完全に交換した際に「デバイス変更」として認識され、認証エラーが発生する可能性があります。この場合、Microsoft アカウントにログインし、「トラブルシューティング」機能からデバイスを再登録することで解決できます。特に OEM ロック版(PC 購入時にバンドルされた Windows)の場合は、メーカーサポートへの連絡が必要となるケースもあるため注意が必要です。
Office 365 や Microsoft 365 のようなサブスクリプション型ライセンスは、Microsoft アカウントに紐付く形が主流です。2026 年現在では、アクティブなデバイス数(通常 5 デバイスまで)の制限があります。SSD を交換する際、古いドライブからログアウトする必要はありませんが、念のため「Office.com」の管理画面でデバイスを削除し、新環境で再度ログインすることで認証状態をリセットしておくと確実です。特に Office のプロダクトキー(2026 年版ではデジタルキーが主流)は、PC の交換時に再入力が必要になる場合があるため、アカウント情報への紐付けを確認しておきましょう。
Adobe Creative Cloud や Steam ゲームライブラリといったサードパーティ製ソフトウェアも注意が必要です。Steam では、ゲームファイル自体を SSD に移すだけで自動的にライブラリに追加されますが、起動権限(ライセンス)は Steam アカウントで管理されるため、PC 変更による制限を受けることは稀です。しかし、Adobe のような製品では「ハードウェア ID」に基づく認証を行う場合があり、SSD を交換すると新しいデバイスの一部として認識されることがあります。この際、一度の PC 変更としてカウントされ、限度を超えると再認証にロックがかかるリスクがあります。Adobe アカウント管理画面で「デバイス管理」を確認し、古い機器を削除しておくことを強く推奨します。
表 4:主要ソフトウェアライセンスと移行対応リスト
| ソフトウェア | ライセンス形態 | 換装時の注意点 | 推奨アクション |
|---|---|---|---|
| Windows | HWID/デジタル | TPM マッチ不整合 | Microsoft アカウントで再認証 |
| Office 365 | アカウント紐付 | デバイス数制限 | 管理画面から旧デバイス削除 |
| Steam | アカウント紐付 | ライブラリ自動反映 | キャッシュクリアが必要な場合あり |
| Adobe CC | HWID 認証 | 変更回数制限 | 事前のアクティブ解除推奨 |
OS の移行だけでなく、アプリケーションの設定やユーザーデータの維持も重要です。多くのソフトウェアは、インストールフォルダ(通常 C:\Program Files)に実行ファイルを置き、設定ファイルやキャッシュを C:\Users\ユーザー名\AppData に保存します。単純なクローンではこれらのデータがすべて新 SSD に引き継がれますが、プログラムによってはレジストリキーの整合性が取れていない場合、起動時にエラーが発生することがあります。特に古いバージョンから新しいバージョンへアップグレードされたソフトウェア(例:ブラウザや PDF リーダー)では、設定ファイルの互換性問題に注意が必要です。
AppData フォルダは、隠しフォルダとして扱われるため、ファイルエクスプローラーで直接確認するには「表示」タブから「隠しファイル」を有効にする必要があります。この領域にはゲームのセーブデータやブラウザの設定(ブックマーク、パスワード)、クリエイティブソフトのプロファイルなどが含まれています。SSD 換装時にこれらのデータを失わないよう、クローン前に手動バックアップを取る方法もあります。ただし、レジストリ設定と連動しているため、単純なフォルダコピーでは正しく動作しない場合があります。そのため、クローンソフトが「システムイメージ」機能を持つ場合、この部分も自動的に処理されることを確認してください。
また、ゲームライブラリの移行には注意が必要です。Steam や Epic Games Store のゲームはインストール先を変更できますが、SSD を交換した直後はパスが変更されていないため、プラットフォーム側で検出されないことがあります。この場合、ゲームフォルダを新しい SSD の所定位置にコピーし、プラットフォーム上で「ライブラリの再スキャン」や「既存ファイルの確認」を行うことで解決します。特に大型タイトル(50GB 以上)の場合、ダウンロードし直すよりもクローンデータの活用が効率化されます。ただし、Steam の一部ゲームは独自の実行環境(DirectX ランタイムなど)を必要とするため、新規インストールした環境で再インストールが必要なケースがあります。
SSD 換装後に最も頻出するトラブルがブートエラーです。「No bootable device found」や「Bootmgr is missing」といったメッセージが表示される場合、BIOS/UEFI の起動順序設定が誤っているか、パーティションのフォーマット形式に問題があります。特に MBR(Master Boot Record)と GPT(GUID Partition Table)の違いが原因となるケースが多々あります。Windows 8 以降では GPT が標準ですが、古い OS や一部のクローンソフトで MBR に変換されてしまうことがあります。BIOS セットアップ画面の「起動設定」で UEFI ブートを確認し、C.S.M.(Compatibility Support Module)が有効になっていないか確認してください。
BitLocker によるロックもトラブルの代表例です。クローン後に BitLocker リカバリーキーの要求画面が表示される場合、キーを正しく入力する必要があります。このキーは Microsoft アカウントに保存されていることが多いですが、紙媒体で入手していない場合は復旧が困難になります。また、BitLocker を有効にしたまま SSD を交換し、TPM の認証パスが変わった場合にも同様の現象が発生します。この場合、BitLocker 回復モードに入り、ハードウェア ID をリセットする手順が必要となります。2025 年版以降の Windows では、TPM モジュールのクリア機能が標準化されていますが、データ復旧の観点から推奨される対応ではありません。
MBR から GPT への変換が必要な場合もあります。古い SSD のパーティション構造を新 SSD に継承すると、UEFI ブートで認識されないことがあります。この際、コマンドプロンプト管理者権限で diskpart を起動し、DiskPart ユーティリティを用いてディスク属性を変更できますが、データ消去のリスクが高いため注意が必要です。代替手段として、AOMEI Partition Assistant や EaseUS のパーティション変換ツールを使用することで、データを保持したまま MBR から GPT へ変換することが可能です。特に NVMe SSD を使用する環境では、GPT パーティションテーブルが必須であるため、この変換作業は避けて通れません。
表 5:ブートトラブルシューティングガイド
| エラーメッセージ | 考えられる原因 | 対応策 |
|---|---|---|
| No bootable device | 起動優先順位ミスまたは HDD 故障 | BIOS で SSD を最優先に設定し、ケーブル接続を確認 |
| Bootmgr is missing | MBR/ブートファイル破損 | コマンドプロンプトで bootrec /fixmbr 実行 |
| BitLocker Recovery | TPM キー不整合または暗号化有効 | Microsoft アカウントより回復キーを入手して入力 |
| UEFI/Legacy mismatch | GPT/MBR の不一致 | BIOS で CSM を無効にし、GPT パーティションへ変換 |
SSD 換装完了後は、すぐに性能を最大限引き出すための最適化手順を実行すべきです。まず TRIM コマンドの確認です。これは SSD が内部で消去されていないブロックを整理し、書き込み速度を維持するための機能です。Windows 11 以降では自動実行が設定されていますが、換装直後は手動で確認することが推奨されます。「ドライブの最適化とスキャン」ツール(optimize-drives コマンド)を開き、新 SSD が「SSD」として認識されているか、そして TRIM の状態を「有効」にしているかチェックします。また、2026 年版の NVMe ドライブでは、[PCIe Gen5/Gen6 に対応したドライバが重要となります。メーカー純正ドライバではなく、Windows Update で取得された標準ドライバであっても問題ない場合が多いですが、ベンチャー企業製の SSD では専用ドライバの導入でパフォーマンスが向上するケースがあります。
温度管理も重要な最適化要素です。特に Gen5 SSD は発熱が激しく、ヒートシンクなしではスロットル(性能低下)を起こす可能性があります。2026 年版の PC ケースやマザーボードには M.2 スロット用ヒートシンクが標準装備されていることが多いですが、自作ユーザーは必ず取り付けを確認してください。Samsung Magician や AIDA64 などのソフトでアイドル時と負荷時の温度を監視し、85°C を超える場合は冷却対策を見直します。また、電源管理設定において「PCI Express」のリンク状態をパフォーマンスモードに固定することで、スロットル回避が期待できます。
さらに、ドライバの更新も忘れずに実行してください。特に[チップセットドライバや NVMe コントローラドライバーは、新 SSD の動作安定性に直結します。2026 年現在ではインテルの第 14 世代以降や AMD Ryzen 8000 シリーズ向けの最新ドライバが主流です。メーカー公式サイトから最新のものをダウンロードし、インストール後再起動することで、SSD の認識速度とデータ転送効率が向上します。また、Windows Update を通じて自動で取得されるドライバーも信頼性が高いですが、ベンダー推奨のドライバは機能追加や不具合修正を含むため、定期的なチェックが重要です。
本記事を通じた SSD 換装データ移行の要点を整理します。2026 年の PC ストレージ環境において、最も重要な要素は「データの完全性」と「ライセンス認証の維持」です。以下に実施すべきアクションプランを箇条書きで示します。
Q1. SSD の容量が小さい場合でもクローンは可能でしょうか? A1. 原則として不可能です。新 SSD の空き領域が、旧 SSD の使用済みデータ容量より大きくなければなりません。例えば、500GB の SSD を 256GB に換装する場合は、不要なデータを削除してから実行する必要があります。
Q2. クローンソフトは有料版しか使えませんか? A2. 2026 年現在、無料版でも基本機能は利用可能ですが、大容量(1TB 以上)や高度なパーティション調整には有料版が必要です。AOMEI Backupper Standard や EaseUS Todo Backup の無料版も試せますが、制限を確認してください。
Q3. Windows のライセンス認証は移行後自動で更新されますか? A3. 多くの場合、デジタルライセンスとして紐付いているため自動的に有効化されます。ただし、BitLocker や TPM の設定変更により手動での再認証が必要な場合があります。
Q4. クローン中に「ディスクコピーエラー」が出たらどうすればいいですか? A4. SSD の不良セクターが検出された可能性があります。クローンソフトの「壊れたセクションをスキップする」オプションを試すか、新 SSD が正常に動作するかベンダーツールでチェックしてください。
Q5. MBR から GPT への変換はデータ消失を伴いますか?
A5. 通常の Windows ツールや AOMEI の変換機能ではデータ保持が可能です。ただし、diskpart コマンドによる強制的な変換は全データを削除するため注意が必要です。
Q6. BitLocker を有効にしたままクローンするとどうなりますか? A6. クローン後のディスクも暗号化された状態になります。起動時に回復キーの入力を求められるため、事前に BitLocker の一時停止(キーのバックアップ)を推奨します。
Q7. 2026 年版 Windows で SSD が認識されない場合の原因は? A7. ドライバの不整合または BIOS の設定ミスが考えられます。特に NVMe ドライブの場合、BIOS の「NVMe Configuration」が有効になっているか確認してください。
Q8. クローン完了後も旧 SSD は削除すべきですか? A8. 新 SSD で問題なく動作を確認するまで、一旦接続を維持しておくことを推奨します。正常に起動した後であれば、データ消去後に物理的に取り外すことでセキュリティを確保できます。
Q9. クローンソフトの「インテリジェントコピー」とはどのような機能ですか? A9. これはファイル単位でコピーする方式であり、空き領域を含めて全セクターをコピーする「イメージコピー」よりも高速です。パーティションサイズを調整する際に特に有効です。
Q10. 換装後に PC の起動が遅くなった場合の原因は? A10. SSD の書き込み速度低下やドライバの問題が考えられます。TRIM コマンドの実行、キャッシュのクリア、およびベンダー推奨の最適化ツールを使用することで改善する可能性があります。
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